ようこそ。ここは草野巧のホームページです。
フランボワイヤン・ワールド
水滸伝の豪傑たち
フランボワイヤン・ワールド・トップ水滸伝の豪傑たち目次
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

地奴星
ちどせい
李立
りりつ
梁山泊での順位 第96位
持ち場 北山酒点
特技 なし
あだ名 催命判官(さいめいはんがん)
出身地・前歴 江州掲陽嶺・居酒屋店主
あだ名の由来
催命判官とは寿命のつきた人間を地獄へ連れていく地獄の書記のこと。旅人を襲って人肉饅頭を作るような人殺し稼業をしていたので、催命判官と呼ばれた。
掲陽嶺で恐るべき人肉饅頭を売る居酒屋の店主
 李立は地煞星のひとつ地奴星が生まれ変わった好漢である。
 『水滸伝』には旅人にしびれ薬を盛って金品を奪い、肉付きがよくてうまそうな奴は殺して人肉饅頭の餡にしてしまうという恐ろしい 居酒屋の話題がよく出てくるが、李立もそんな居酒屋の亭主だった。居酒屋は江州に近い掲陽嶺の峠にあり、裏手にはそのための人肉料理場もついていた。その料理場で宋江を殺そうとしたのが宋江と知り合うきっかけだったので、へたをすれば李立のために『水滸伝』が終わってしまうところだった。李俊とともに掲陽嶺を取り仕切る親分という立場だったが、兄貴分の李俊のおかげで宋江殺しをまぬがれ、どうにか梁山泊入りとなった。とはいえ、入山後はほとんど活躍していないので、宋江を人肉饅頭にしようとしたことばかりが目立つ男である。
李立の物語
◆江州へ護送される途中の宋江をあやうく殺しかける

 李立は江州に近い掲陽嶺という山の峠で居酒屋を経営していた。ある年の五月ころ、この居酒屋に一人の罪人と護送役人二人の一行が入ってきた(第36回)。この罪人というのが閻婆惜殺しの罪で捕らえられ、江州に流罪となった宋江だったが、李立はもちろん知らなかった。
「牛肉の煮たのと酒をくれ」と客がいうので、李立は「この店では前金でいただくんです」といい、客から金を受け取った。このとき李立は客が金を取りだした包みがいかにも重そうなのを見逃さなかった。「しめしめ」と李立は思い、酒と肉を用意してテーブルに並べた。客たちはそれをうまそうに食いながら、「このごろは客にしびれ薬を飲ませて金を奪い、挙げ句の果てに客を殺して人肉饅頭の餡にしてしまう居酒屋もあるといううわさだが、本当かな」などと話している。これを聞いた李立、「お客さんが食べてる酒と肉にもしびれ薬が盛ってあるかも知れませんなあ」といって笑った。「あはは。冗談がうまいな」と三人の客は笑ったが、それから間もなく李立の出した熱燗の酒を飲むとあっという間に三人一緒にころりとひっくり返ってしまった。「今日は大漁だ」と李立はいい、まず罪人を裏の人肉料理場の料理台の上にのせた。それから李立は手下が戻ってきたら料理させようと思い、店の外に出て辺りを見回した。と、手下は戻ってこなかったが、別な三人組がやってきた。掲陽嶺で親分をしている混江竜の李俊とその子分の童威、童猛である。「や、兄貴、どちらへ?」と李立はいった。すると李俊がいうには、世間に名高いウン城県の宋江がどういうわけか知らないが江州に流罪となり、もうそろそろこのあたりを通るはずだから待っているのだという。李立も宋江の名は知っていたが、人肉料理場の台の上にのせた男がその宋江だとは知らず、「あっしの方は今日は三人組を手に入れましたよ。役人二人と罪人一人です。若い者が帰ってきたら料理してやろうと思ってるんですよ」といった。これを聞くと李俊がびっくりたように、「その罪人は背が低くて色が黒いか」と尋ねる。李立がうなづくと李俊は大慌てで、「どこにいるんだ」という。李立はすぐに李俊たちを人肉料理場に案内した。とはいえ李俊も宋江と面識があるわけではないので、顔を見てもわからない。そこで店に転がっている役人の包みを開いて公文書を探し出し、やっとのことでそれが宋江だと確認した。「ああよかった。とにかく早くさまし薬を飲ませるんだ」と李俊がいった。宋江が目を覚ますと、李立は李俊とともに宋江と挨拶を交わし、しびれ薬を盛った無礼を許してもらい、この夜は宋江一同を大いにもてなした。
 この後、宋江は江州で謀反の罪を着せられ2ヶ月後の7月に処刑されそうになるが、このとき李立は李俊、童威、童猛たちと一緒に舟で江州へ駆けつけ、宋江や梁山泊の好漢たちを江州から逃走させるために働いた。さらに宋江を謀反の罪に陥れた黄文炳への復讐戦にも参加し、これを機に仲間とともに梁山泊入りした。
梁山泊入山後の活躍
◆梁山泊では情報収集用居酒屋を担当した李立
政和7年 7月ころ、入山直後の宋江が家族を梁山泊に呼び寄せるために単身故郷に向かう。宋江の身を心配した呉用らの命令で、李立は李俊、穆弘たちとともに宋江のあとを追い、宋江の故郷で宋江を捕らえようとしていた役人たちをけちらした(第42回)。

8月ころ、梁山泊で一回目の職務分担が決まり、李立は南山酒店の担当者となった(第44回)。
宣和2年 正月、北京に捕らえられた盧俊義と石秀を救出する作戦が実行される。李立は歩兵として北京を外から攻める軍に加わった(第66回)。
宣和4年 3月、梁山泊が朝廷に帰順する。

4月ころ、遼国戦争が始まり、李立は宋軍の副将として出征する。

檀州攻略後、宋軍は進軍する兵を二隊に分け、李立は盧俊義麾下の軍に編入された(第84回)。

薊州攻略後、遼国から梁山泊軍を招安したいという申し出があり、宋江が一部の将兵を引き連れて敵に寝返ったように見せる作戦が取られる。李立は魯智深らとともに敵に寝返る第二陣を編成し、覇州文安県の関所に押し掛けてこれを奪い取った(第85回)。

田虎討伐戦始まる。
(宣和5年) 蓋州攻略後、宋軍は兵を二隊に分け、李立は盧俊義麾下の軍に編入された(第93回)。

威勝城攻略戦。李立は龔旺たちと一緒に後宮に斬り込んだ(第100回)。

王慶討伐戦始まる。
宣和5年 方臘討伐戦始まる。

潤州城攻略戦。宋軍は敵に糧秣を納入する大商人の兵糧船を装う作戦を取り、李立は第一団の船に乗り込んで敵城を襲った(第111回)。

潤州攻略後、宋軍は陸路の兵を二隊に分け、李立は盧俊義麾下に編入され、宣州、湖州へ向かった(第112回)。

湖州攻略後、盧俊義軍は兵を二隊に分け、李立は盧俊義の指揮下に独松関へ向かった(第114回)。

杭州城攻略戦。宋軍は敵城に租税の糧秣を納入する船団を装い、李立は王英、孫新らとともに船頭に変装してその船に乗り、杭州城を取るのに貢献した(第115回)。

杭州攻略後、李立は盧俊義麾下の軍に加わり、歙州に向かった(第116回)。

歙州攻略後、宋軍は合流して敵の本拠地・清渓県を攻めたが、この戦いで李立は重傷を負い、治療の甲斐なく戦死した(第118回)。
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

Copyright(C) 草野巧 All Right Reserved