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フランボワイヤン・ワールド
水滸伝の豪傑たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

地楽星
ちがくせい
楽和
がくわ
梁山泊での順位 77位
持ち場 機密伝令担当の歩兵軍頭領
特技
あだ名 鉄叫子(てつきょうし)
出身地・前歴 茅州・登州の牢役人
あだ名の由来
叫子は笛の一種で、歌声を美しくし、拡大するための道具のこと。楽和は義兄の孫立から武芸を習い、槍法も身に付けてはいるが、何といっても歌が得意なので鉄叫子と呼ばれた。
平和が似合う無邪気で天真爛漫な歌手
 楽和は地煞星のひとつ地楽星が生まれ変わった好漢である。
 登州で牢番をしていたときに、親戚にあたる解珍と解宝が死刑囚の牢に入れられたことから、顧大嫂たちの牢破りに協力し、梁山泊入りすることになった。しかし、楽和自身は牢破りなどという暴力的な行動とは縁遠い性格をしていた。梁山泊の好漢たちの中では、楽和は一番子供っぽく、無邪気だった。歌が好きで、どんな歌でも知っていた。頭の回転が速く、習えばすぐに修得し、一を聞いて十を知るというところがあった。楽しいことがあれば子供のように喜び、みんなの目を盗んで遊びに行ってしまうこともある。無骨な大男が多い梁山泊ではかなりな異彩を放つ人物である。
楽和の物語
◆解珍と解宝の危機を顧大嫂に知らせる

 楽和は登州の牢城で牢番をつとめていた。あるとき、この牢に猟師の解珍と解宝が死刑囚として入ってきた(第49回)。親戚の毛太公の罠にはまり、強盗の罪を着せられて捕らえられたのである。この解珍と解宝は楽和にとって親戚にあたる人物だった。解珍と解宝は孫立の従兄弟で、楽和の姉の楽大娘子が登州軍提轄(指揮官)の孫立の妻となっていたからだ。面識はなかったものの、それが解珍と解宝だと知った楽和は、他に誰もいないのを見すまして牢の中の二人に話しかけた。「わたしは楽和というもので、ここの牢番をしていますが、わたしの姉が孫提轄と結婚しています。注意しておきますが、牢番頭の包節級は毛太公から賄賂をもらってあなたたちを殺そうとしています。わたしが手伝えることはありませんか」
 これを聞いた解珍は喜び、楽和に言づてを頼んだ。「わたしのいとこで母大虫の顧大嫂という人が登州東門外で居酒屋をやっています。二三十人がかかってもかなわないような人です。この人の夫が孫新で、孫提轄の弟です。この顧大嫂のところにわたしたちが捕らえられていることを伝えてもらえませんか。あの人ならば必ず助けてくれるでしょう」
 そこで楽和は二人に食事を与えるとすぐに顧大嫂の居酒屋を訪れた。初対面の自己紹介をした後で、楽和は顧大嫂にいった。「解珍と解宝がしとめた虎を毛太公が横取りしたうえ、二人に罪をかぶせて役所に突き出しました。毛太公は役人たちに賄賂を送って二人を死刑にしようとしています。わたし一人ではどうにもなりませんが、あの二人は親戚ですから放っておくわけにはいきません。そこで話しかけたところ、姉さんならば救ってくれるというのです」
 顧大嫂は驚き、夫の孫新を呼んで相談したが、楽和にはとにかく牢に戻って二人の面倒を見てほしいということだった。楽和は顧大嫂から一包みの粒銀を受け取り、牢に戻るとそれを牢役人たちに配った。翌日になると孫新が尋ねてきて、明日牢破りを行うと楽和に告げ、楽和も協力することになった。
 牢破りの当日、まず顧大嫂がやってきて解珍と解宝に差し入れをしたいというので楽和が牢の中に招き入れた。それから楽和は差し入れの品を届けるふりをして解珍と解宝の入っている牢の入り口を開け、二人の身体を寝台に固定している拘束具をはずした。間もなく牢の外で孫提轄が騒ぎだして牢番たちの注意を逸らせ、顧大嫂と解珍、解宝が数人の牢番を殺したので、楽和も一緒になって逃げ出し、孫新、孫立、そして孫新の友人の鄒淵、鄒潤と合流した。
 居酒屋まで逃げると楽和と孫新はそこで孫立の妻を車に乗せ、それを守って先に梁山泊へ向けて出発した。残った者たちは、解珍と解宝を陥れた毛太公の屋敷を襲い、毛一家を皆殺しにしてからあとを追いかけた。
 一行が梁山泊に着いたとき梁山泊は祝家荘との戦争の真っ最中だったが、偶然にもこの祝家荘に孫立と親しい欒廷玉という武芸師範がいた。このため、楽和たちは正式に梁山泊入りする前に手柄を立てることになった。楽和たちは提轄という立場にあった孫立とともに、梁山泊退治に協力するというふれこみで欒廷玉をだまし、祝家荘に侵入した(第50回)。数日後、戦いが激しくなって祝家荘の兵士たちがみな戦場に出てしまったとき、楽和が合図の歌を歌い、屋敷の中にいた顧大嫂、解珍、解宝らが暴れ出した。こうして、梁山泊を勝利に導いた後、楽和たちは正式に梁山泊入りした。
梁山泊入山後の活躍
◆王慶討伐戦後に梁山泊を離れる
政和8年 春、梁山泊で二回目の職務分担が決まる。楽和は東山酒店で朱貴の助手として情報探知の仕事を担当することになった(第51回)。

冬、楽和は湯隆、時遷、薛永とともに鈎鎌鎗の名手・徐寧を仲間に引き入れる作戦に参加した(第56回)。
宣和2年 正月、盧俊義・石秀救出作戦が実行される。楽和は柴進とともに軍官に扮してあらかじめ北京に侵入し、牢役人の蔡慶と蔡福に頼み込んで、盧俊義と石秀を牢から解放する働きをした(第66回)。

4月に梁山泊百八星の最終的な役割が決まってから、梁山泊には珍しく平和な日々が続き、楽和は宋江のために歌を歌うこともあった(第71回)。
宣和3年 冬、梁山泊に捕らえられた太尉・高俅が梁山泊の招安を約束し、蕭譲と楽和が直接皇帝に会うために高俅とともに東京に向かった(第80回)。が、高俅は約束を守らず、楽和と蕭譲は高俅の屋敷に軟禁され、燕青と戴宗に救出された(第81回)。
宣和4年 2月、梁山泊の招安が決まり、勅使として宿太尉がやってくる。楽和は呉用、朱武、蕭譲とともに済州で宿太尉と目通りした(第82回)。

3月、梁山泊が朝廷に帰順する。

4月ころ、遼国戦争が始まり、楽和は宋軍の副将として出征する。

檀州攻略後、楽和は守備隊の一員として檀州に残り(第84回)、宋軍が幽州に進んだときに本隊と合流した(第87回)。

田虎討伐戦始まる。
(宣和5年) 正月、宋軍が蓋州城にいるときに雪が降り、蕭譲が雪の形態について説明すると、楽和は軒下で雪を観察し、蕭譲の説明通りなのを確認して子供のように喜んだ。

蓋州で宋軍は兵を二隊に分け、楽和は宋江麾下の軍に編入された(第93回)。

昭徳城攻略後、楽和は瓊英、解珍、解宝らとともに密命を受けて威勝城へ向かい、田虎軍を装って敵城に侵入し、城内を混乱させた(第100回)。

王慶討伐戦始まる。

王慶討伐戦に勝利し、東京に凱旋する。楽和は燕青と灯篭見物に出かけようとしたが、あまり好きでない李逵も一緒に行くと言い出したので、時遷と二人でこっそり出かけた(第110回)。

梁山泊から離脱する。宋軍が東京に滞在中、皇帝の娘婿・王都尉が楽和の歌のうまさに目をつけ、自分の屋敷で使いたいと宋江に申し込み、楽和は軍を離れて王都尉のもとで働くようになった(第110回)。梁山泊軍が方臘討伐戦を戦い抜いた後も、楽和は王都尉の屋敷で暮らし、のどかに生涯を送った(第120回)。
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イオの末裔
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 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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