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フランボワイヤン・ワールド
水滸伝の豪傑たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

地狂星
ちきょうせい
孔亮
こうりょう
梁山泊での順位 63位
持ち場 中軍司令部護衛の騎兵軍驍将
特技 槍棒
あだ名 独火星(どくかせい)
出身地・前歴 白虎山・白虎山の山賊の第二の頭領
あだ名の由来
火星とは災いをもたらす星のこと。気が短くてケンカ好きの若者で、いつも仲間を引き連れてあちこち遊び歩いては問題を起こしていたので独火星と呼ばれた。
世間知らずでケンカ好きな白虎山の暴れ者
 孔亮は地煞星のひとつ地狂星が生まれ変わった好漢である。
 身長七尺を越える大男で、登場時点ではまだ二十四五歳の血気盛んな若者だった。しかも、父は白虎山に住む金持ち孔太公、兄は暴れん坊で毛頭星と呼ばれた孔明だったから、孔亮の向こう意気が強かったのもうなずける。が、どこか世間知らずのぼんぼんという雰囲気もあって、ひょんなことから武松とケンカしたときには、まったくの子供扱いで好き勝手に殴られてしまった。山賊になってからも兄の孔明が敵に捕らえられる事件が起こると、自分ではどうしようもなく他の山賊や梁山泊に救いを求めた。宋江から槍棒を学んだこともあるが、宋江自身がそれほど強くないのだから、孔亮の実力も察しがつくというものである。
孔亮の物語
◆それと知らずに武松を捕まえて鞭で打つ

 孔亮は孔明の弟で、白虎山あたりではよく知られた暴れ者だった。ある年の11月、孔亮は隣村の友達数人と白虎山の居酒屋を訪ねた(第32回)。孔亮はその店に自分が食うための肉や酒を預けてあったので、店の主人は孔亮のために大皿いっぱいの鶏や牛肉の料理とよい酒を出した。ところが、孔亮が来る前からこの店にいた身体のでかい行者風の男が孔亮の食い物を見て店の主人に文句を言い始めた。その男は主人からいまは肉も酒もないといわれ、野菜の煮付けとどぶろくで我慢していたのに、後から来た孔亮には立派な料理が出たために嘘をつかれたと思って腹を立てたのである。男は興奮して店の主人をはり倒した。これを見た孔亮はすぐにも、「やい、くそ坊主、なにしやがるんだ」と怒鳴りつけた。それでも男が黙らないと、「くそ坊主め、俺とケンカしたいんだな」といって店の外に出た。ところが、その男の強いことときたら、孔亮がつかみかかってもびくともしないどころか、逆に孔亮の方が簡単にぽおんと放り投げられ、数十発も殴られて、谷川の中に放り込まれてしまった。孔亮は友達に助けられてほうほうの体で逃げ出した。
 家に戻った孔亮は着物を着替え、二三十人の仲間を集め、男の捜索に出かけた。この後、孔亮の一団はさっきの居酒屋へ戻ったが、すでに行者風の男はいなかった。そこで、その辺をうろうろしてみると、谷川のそばに兄の孔明が手下を引き連れて集まっているのに出会った。見れば、谷川の中にはさっき孔亮を殴った男が倒れていた。その男は孔亮が残していった酒と肉をたらふく食い、ぐでんぐでんに酔っぱらい、あやまって谷川に落ちてしまったのである。「この坊主だよ、俺を殴りやがったのは」と孔亮がいうと、兄の孔明は「とっつかまえて家で痛めつけてやろう」といいだした。そこで三十人の手下どもがいっせいにつかみかかって男を捕まえ、屋敷に連れ帰ると、裸にして柳に大木に縛り付け、藤の鞭で叩いた。
 ところで、このとき孔亮の父・孔太公の屋敷には宋江が滞在していた。閻婆惜を殺した宋江は、最初は柴進の屋敷に滞在していたが、古い知り合いの孔太公から誘いの手紙をもらい、ここ半年ばかりはこの屋敷の世話になり、孔亮と孔明に槍棒の稽古を付けたりもしていた。
 この宋江がいったい何が起きているのかと屋敷から庭に出てきた。そして、縛り付けられている男を見るや、その男が武松であることに気づいた。急いで縄を解かせると、孔亮と孔明に、この武松というのは自分の弟分で、景陽岡で虎退治をした武松だということを説明した。孔亮も孔明もびっくりし、すぐにも謝罪すると武松を温かくもてなした。そして、数日間もてなすと、二竜山へ行くという武松と青州の地方軍事基地清風鎮へ行くという宋江を送りだした。
 これからしばらくして、孔亮と孔明は土地の金持ちといさかいを起こし、その一家を残らず殺してしまうという事件が起こった。そこで、孔亮と孔明は家族とともに白虎山に立てこもり、六七百人の手下を集め、強盗を働くようになった。
 数年後、青州城内に住んでいた叔父の孔賓が山賊の親戚だというので青州長官に捕まって牢屋に入れられた。それを救うために孔亮は孔明と一緒に手下を引き連れ青州城に出かけた(第57回)。ところが、このころ青州では呼延灼が青州長官に雇われて山賊退治をしているところだった。知らせをうけた呼延灼はすぐにも兵を引き連れ、孔亮たちの前に現れた。すぐに孔明が馬を走らせ呼延灼と一騎打ちしたが、腕が違いすぎて、簡単に生け捕りにされてしまった。孔亮はどうしようもなく逃げ出したが、敵兵に追われ、百人の手下を捕らえられてしまった。孔亮が残った手下を引き連れてさらに逃げて行くと、その前に一隊の軍勢が現れた。その先頭にいたのが二竜山で山賊の頭領をしていた武松だった。孔亮は急いで馬から下りると、孔明と孔賓が青州に捕らえられたことを話した。武松はこのとき、呼延灼に襲われた桃花山を助けたばかりだったので、それなら三山が協力して青州を攻めようといってくれた。しばらくするとその場所に武松の仲間の魯智深と楊志も隊を率いてやってきた。このとき楊志がそれならば梁山泊にも応援を頼もうと言い出したので、孔亮は供を一人連れ、旅商人に変装して梁山泊を目指した(第58回)。
 このころ、梁山泊では第二の頭領が宋江だったので、孔亮は梁山泊のほとりの李立の居酒屋を訪ねると、宋江に会いに来たと告げた。すぐにも孔亮は船に乗せられ、沼沢地をわたり、梁山泊の本部に案内された。宋江に会った孔亮は挨拶をすますと現在の苦しい状況を救ってくれるように訴えた。宋江も第一の頭領・晁蓋もこれに同情したことから、梁山泊でも青州を攻撃するための軍が編成され、三山と協力することになった。そして、青州が攻略されると孔明と孔賓も無事に救われ、孔亮は孔明や三山の山賊たちと一緒に梁山泊入りした。
梁山泊入山後の活躍
◆方臘討伐戦中に昆山で戦死
宣和元年 秋、盧俊義と石秀を救出するため北京攻撃軍に加わる。孔亮は孔明と一緒に苦戦する李逵の援軍として敵将・索超の軍の前に飛び出し、索超を追い払った(第63回)。
宣和2年 1月、再び北京攻撃軍が編成される。孔亮は孔明や数多くの仲間と一緒にあらかじめ変装して北京城内に侵入し、正月十五日の夜に仲間たちがあちこちで同時に攻撃を開始すると孔明、柴進と一緒に牢屋に入り込み、見事に石秀と盧俊義を救出した(第66回)。

春、曽頭市攻撃軍に加わる(第68回)。

3月、東平府・東昌府攻撃。孔亮は宋江麾下の軍に編入され東平府を攻め、東平府軍総指揮官董平を生け捕る作戦に参加した(第69回)。
宣和3年 夏、童貫率いる朝廷軍と戦う。梁山泊軍は九宮八卦の陣で敵を迎えうち、孔亮は中央の陣で元帥旗を守る将の一人となった(第76回)。
宣和4年 2月、梁山泊が朝廷に帰順する。

4月ころ、遼国戦争が始まり、孔亮は宋軍の副将として出征する。

檀州攻略後に宋軍は軍を二隊に分け、孔亮は宋江麾下の軍に編入された(第84回)。

薊州攻略後、遼国から梁山泊を招安したいという申し出があり、宋江が遼国に寝返ったと見せる作戦が採られる。孔亮たち十数名の将が宋江とともに遼国の文安県城に赴き、城を落とすのに成功する(第85回)。

昌平県境での最初の戦い。宋軍は敵に圧倒され、孔亮も刀傷を負った(第88回)。◎田虎討伐戦始まる。
(宣和5年) 蓋州攻略後に宋軍は兵を二隊に分け、孔亮は盧俊義軍に編入され、西回りの経路で敵の本拠威勝城を目指した(第93回)。

盧俊義軍が平遥県を取り、太原県へ向かうときに、孔亮は孔明とともに平遥県城の守備についた。
宣和5年 方臘討伐戦始まる。

潤州城攻略戦で、宋軍が敵に糧秣を納入する大商人の船団を装う作戦を採る。孔亮は李俊の船に乗り込んだ(第111回)。

潤州攻略後に宋軍は陸路の兵を二隊に分け、孔亮は宋江麾下の軍に編入され、常州、蘇州方面に向かった(第112回)。

常州城攻略戦。宋軍に寝返った敵将・金節の協力を得て、孔亮は孫立たちと一緒に敵兵をけちらして常州城に入り込み、城を落とすのに貢献した(第112回)。

常州攻略後、孔亮は孔明、李応らと一緒に水軍の援助を命じられた。孔亮は阮氏三兄弟と一緒に揚子江下流沿岸の常熟を攻め、さらに昆山を攻めたが、泳げなかった孔亮はこの戦いで水に落ちて戦死した(第113回)。
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