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フランボワイヤン・ワールド
水滸伝の豪傑たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

地急星
ちきゅうせい
扈三娘
こさんじょう
梁山泊での順位 59位
持ち場 三軍内の検察を担当する騎兵軍頭領
特技 二刀流
あだ名 一丈青(いちじょうせい)
出身地・前歴 青州・扈家荘の娘
あだ名の由来
あだ名の由来ははっきりしない。扈三娘は美女だったので、美少女・美少年という意味のある一丈青で呼ばれたのかもしれないし、背中に一丈もあるような大きな青竜の刺青があったのかもしれない。
不格好な王英と結婚させられてしまった美女将軍
 扈三娘は地煞星のひとつ地急星が生まれ変わった女の好漢である。
 梁山泊に近い独竜岡にある村のひとつを治める扈家荘の娘で、とても美しく、とても強かった。扈家荘は梁山泊と敵対した祝家荘と同盟関係にあったので、扈三娘もはじめは梁山泊と敵対し、戦いに敗れて梁山泊入りしている。ただ、女である上に、戦いに敗れたことで、梁山泊では肩身が狭かったかもしれない。武芸の腕のわりには、顧大嫂や孫二娘が持っているような個人の意志はまったく感じられない。宋代の両家出身の女なので、父や父代わりの人間が決めた結婚には従わざるを得ないとか、いろいろなしきたりに縛られていたのかもしれない。宋江の考えで、梁山泊で、不細工な上に一番背の低い王英と結婚させられても、少しも文句を言わなかったことからも想像できる。戦場では、日と月の二刀を振るって活躍した。
扈三娘の物語
◆祝家荘戦争で梁山泊軍を大いに困らせる

 扈三娘は梁山泊に近い独竜岡にある扈家荘の娘で、すぐれた武勇で知られていた。独竜岡付近には東から李家荘、祝家荘、扈家荘という三つの村があり、三村は梁山泊に襲われたときのために生死の盟を結んでいた。そんなあるとき、楊雄、石秀と一緒に梁山泊を目指して旅をしていた時遷を祝家荘が捕らえるという事件が起こり、これをきっかけにして祝家荘と梁山泊の戦争が始まった。知らせを受けた扈三娘はすぐにも葦毛の馬にまたがり、五百の手下を率いて祝家荘の応援に出かけた(第48回)。
 折りしも梁山泊軍は独竜岡の手前まで来ており、祝家荘の軍勢と向かい合っていた。扈三娘の出現を見て一番最初に飛び出してきたのは、女好きで知られる王英だった。扈三娘はすぐにも刀を振るい、王英の槍と戦った。このとき、王英は扈三娘の腕前にたじたじとなったが、そんな状況なのに、相手がきれいな女なので、興奮してきた。扈三娘はそれに気がつくと腹を立て、「無礼な奴め」と怒鳴り、さらに力を込めて斬りつけた。そして、思わず逃げ出した王英を追いかけると、腕を伸ばし、さっと鞍から引き離して生け捕りにし、手下の者に引き渡した。扈三娘はさらに欧鵬、馬麟とも戦い、殺せなかったが、有利に戦いを進めた。祝家荘からも長男の祝竜、武芸教師の欒廷玉が兵を率いて奮戦し、戦いは乱戦状態となった。日が暮れかけ、梁山泊軍は退却し始めたが、扈三娘は馬を飛ばして大将の宋江を追いかけた。と、木立の向こうから蛇矛を持った林冲が馬に乗って飛び出してきた。扈三娘は刀を振り回して切りかかったが、いかんせん腕が違いすぎ、アッという間に林冲が伸ばした腕に抱えられて生け捕りにされてしまった。
 扈三娘が捕らえられて梁山泊の山寨に送られると、扈家荘ではすぐにも息子の扈成を梁山泊軍の陣営に派遣し、和睦を申し入れにきた(第50回)。梁山泊では、今後は祝家荘の応援をしないこと、祝家荘の者が逃げてきたら生け捕りにすることを条件に、和睦を受け入れ、戦争が終われば扈三娘を返すという約束をした。扈成はこの約束を守り、やがて梁山泊が祝家荘を打ち破ると、戦場から逃げてきた祝家荘の三男・祝彪を捕らえ、宋江のところへ護送しようとした。ところが、扈家荘を襲うなという宋江の命令があったにもかかわらず、李逵が斧を振り回してやってきて祝彪の首を切り、扈成までも殺そうとした。扈成はどうにか逃げ延びたが、李逵はこの後で扈家荘に押し入り、一門の者を皆殺しにし、屋敷を焼き払ってしまった。
 こうして、扈三娘は帰るところもなくなり、梁山泊の一員に迎えられたのだが、その歓迎会の席上、宋江が突然、王英と扈三娘を結婚させるといいだした。昔、宋江が清風山を訪ねたとき、いい娘がいたら結婚させてやると王英と約束していたからだ。扈三娘は梁山泊入りにあたって、宋江の父を自分の義父にして、宋江は義兄になっていたので、この考えを断れず、梁山泊入りと同時に王英と結婚することになる。
梁山泊入山後の活躍
◆強さでは夫の王英をしのぐ活躍を見せる
政和8年 春、梁山泊入山後に梁山泊の第二回職務分担が決まる。扈三娘は王英とともに梁山泊の馬匹の監督者となる(第51回)。

冬、呼延灼率いる朝廷軍との一回目の戦い。扈三娘は騎兵として出陣し、かけ縄を使って敵将・彭玘を生け捕りにし、さらに呼延灼とも互角の戦いを演じた(第55回)。

呼延灼軍との二回目の戦い。扈三娘は王英とともに歩兵として戦いに参加し、鈎鎌鎗を使って呼延灼軍を打ち破るのに貢献した(第57回)。
宣和元年 秋、北京に捕らえられた盧俊義と石秀を救出する軍が編成される。扈三娘は顧大嫂、孫二娘とともに第三隊を率いた(第63回)。
宣和2年 正月、盧俊義・石秀救出作戦。扈三娘は王英と一緒に灯篭見物をする田舎者に変装して北京に侵入し、合図とともに遊郭で人を斬り始めた(第66回)。

3月、東平府・東昌府攻撃。扈三娘は王英とともに宋江麾下の軍に加わり、東平府を攻め、敵将・董平を生け捕りにするのに貢献した(第69回)。

4月、百八星がそろった梁山泊で最終的な役割分担が決まる。扈三娘と王英は三軍内の検察を担当する騎兵軍頭領となる(第71回)。
宣和3年 夏、童貫率いる朝廷軍との戦い。梁山泊軍は九宮八卦の陣を敷き、扈三娘は後陣の女兵の一隊に加わった(第78回)。
宣和4年 3月、梁山泊が朝廷に帰順。

4月ころ、遼国戦争が始まり、扈三娘は宋軍の副将として出征した。

檀州攻略後、扈三娘は王英らとともに守備隊として檀州に残った(第84回)。宋江軍が幽州城を取った後で本隊と合流した(第87回)。

昌平県境での最終決戦。扈三娘は王英とともに敵の太陰の陣に討ち入る一隊に加わった。この戦いで扈三娘と王英は敵将・天寿公主を生け捕りにした(第89回)。

田虎討伐戦始まる。
(宣和5年) 蓋州攻略後、宋軍は兵を二隊に分け、扈三娘は王英とともに宋江麾下の軍に加わった(第93回)。

昭徳城攻略戦。宋江が敵将・喬道清の魔法に苦しめられると、扈三娘は王英、孫新らとともに兵一万を率いて援軍に出かけた(第95回)。

昭徳城攻略後、扈三娘は王英らと千の兵を率いて敵軍の様子を探りに出た。この途中、敵将・盛本率いる軍と出会い、盛本を撃退し、敵兵五百を討ち取った。そこに田虎軍の美人の女将軍瓊英が出現した。王英が瓊英に左腿を突き刺されて落馬すると、扈三娘はすぐに応援に行って瓊英と戦ったが、相手が強かったので顧大嫂の援護を得てやっと瓊英を追い払った(第98回)。

王慶討伐戦始まる。

南豊州での最終決戦。扈三娘は王英らとともに前軍として敵軍を襲い、わざと逃げるようなふりをして敵軍を油断させた(第109回)。
宣和5年 方臘討伐戦始まる。

潤州攻略後、宋軍は陸路の兵を二隊に分け、扈三娘は宋江麾下の軍に加わり、常州、蘇州へ向かった。

常州城攻略戦。扈三娘は王英とともに敵将・范疇(はんちゅう)を生け捕りにした(第112回)。

杭州城攻略戦。宋軍は、租税として糧秣を納入する船を装って杭州城を襲う。扈三娘は王英らとともに船頭とその女房に変装して城内に進入し、あちこちに火を放った(第115回)。

杭州攻略後、宋軍は兵を二隊に分け、扈三娘と王英は宋江麾下の軍に加わり、睦州へ向かった(第116回)。

睦州の烏竜嶺で戦死する(第117回)。
 宋軍が睦州手前の烏竜嶺を攻撃すると、敵に援軍が現れた。扈三娘は王英とともに尖兵としてこれを迎えうったが、敵将・鄭彪の魔法にびっくりした王英が鄭彪の槍で突き殺された。夫が落馬したのを見た扈三娘は馬を走らせて救出に行き、鄭彪と戦ったが、鄭彪の投げた銅つぶてを顔に受けて戦死した。
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 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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