小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
梁山泊での順位 |
70位 |
持ち場 |
大小軍船の建造管理者 |
特技 |
大船建造 |
あだ名 |
玉旛竿(ぎょくはんかん) |
出身地・前歴 |
真定州出身・飲馬川の盗賊の第三の頭領 |
あだ名の由来 |
すらりとした長身で色が白く、見た目がまるで白玉の旗竿のようにすばらしかったので玉旛竿と呼ばれた。 |
船舶建造者として水軍の助っ人になった好漢 |
孟康は地煞星のひとつ地満星が生まれ変わった好漢である。
もともとは真定州で大小の船舶を建造していた。あるとき、花石綱運搬の大船建造を頼まれたが、仕事をせき立てる監督官を殺して逃亡し、飲馬川の山賊の第三の頭領となった。しかし、梁山泊では大船建造の経歴が役に立った。梁山泊の水軍の頭領たちは小さな船を操っていた猟師出身者なので、自分たちで大船を建造することができなかった。これでは、戦争に勝ち抜けるようなまともな水軍を作ることはできない。孟康はこういうところに登場した腕の立つ職人なので、水軍のために大いに役立った。このため、職人ではあるが、ときどきは水軍の頭領として扱われた。ただし、船の建造は陰の仕事なので、目立つことはなかった。 |
孟康の物語 |
◆陰の仕事に徹し方臘討伐戦で戦死する
孟康は飲馬川の山に巣くう山賊の第三の頭領だった。あるとき、山の下を二人の旅人がとおりかかったので、第二の頭領・鄧飛とともに手下を率いて下りていった(第44回)。孟康と鄧飛が旅人から通り賃を奪おうといまにも戦おうとしたとき、旅人の一人が古い知り合いの錦豹子の楊林であることに鄧飛が気づいた。楊林の紹介で、もう一人が一日八百里を走ることで有名な神行太保の戴宗だということもわかった。戴宗は故郷に帰ったきり戻らない公孫勝を捜す旅の途中だったのである。
孟康と鄧飛は二人に挨拶するとさっそく山寨に招待し、第一の頭領・裴宣を交えて酒宴を開いた。このとき戴宗が梁山泊の話をしたことから、裴宣、鄧飛、孟康も梁山泊入りを希望すると戴宗は快く受け入れ、それなら旅の帰りに立ち寄るから一緒に行こうといった。裴宣、鄧飛、孟康は大いに喜び、すぐにも出発の準備をし、間もなく梁山泊入りした。
|
梁山泊入山後の活躍
◆入山直後から船舶の建造を始める |
政和8年 |
1月ころ、祝家荘戦争が起こる。孟康は船舶の建造と戦船の監督を担当する(第47回)。
冬、呼延灼率いる梁山泊討伐軍と戦う。孟康は水軍の頭領の一人として兵船の指揮にあたった(第57回)。 |
宣和3年 |
11月、高俅率いる梁山泊討伐軍が大小の海鰍船三百隻で攻め寄せる。孟康は水軍頭領とともに敵船隊の前に小舟を操って出て行くと、さっさと水に飛び込んで敵船隊の進行を妨害し、葦の茂みに潜んでいた梁山泊の小舟の大軍が敵船を取り囲むのを助けた(第80回)。 |
宣和4年 |
3月、梁山泊が朝廷に帰順する。
4月ころ、遼国戦争が始まり、孟康は宋軍の副将として出征する。
檀州攻略後、宋軍は兵を二隊に分け、孟康は宋江麾下の軍に編入された(第84回)。
田虎討伐戦始まる。 |
(宣和5年) |
蓋州攻略後、宋軍は兵を二隊に分け、孟康は宋江麾下の軍に編入された(第93回)。 |
宣和5年 |
方臘討伐戦始まる。
潤州城攻略戦。宋軍は敵に糧秣を納入する大商人の兵糧船を装い、孟康は張横の船に乗り込んで敵城を襲った(第111回)。
潤州攻略後、孟康は水軍の一隊に編入され、焦山にいる石秀、阮小二と合流し、水路を進んだ(第112回)。この水軍は揚子江下流沿岸の城熟、太倉などを攻略したあと、蘇州城にいる宋軍と合流した(第113回)。
睦州で戦死する。宋軍が睦州城間近の烏竜嶺で戦ったとき、孟康は阮小二らと一緒に千人の水兵を100隻の船に分乗させ、水路から睦州城に漕ぎのぼった。このとき、敵の火砲が孟康のかぶとに命中し、孟康は戦死した(第116回)。 |
|
小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|