小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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梁山泊での順位 |
57位 |
持ち場 |
馬匹の医療管理者 |
特技 |
家畜の医療 |
あだ名 |
紫髯伯(しぜんはく) |
出身地・前歴 |
幽州・東昌府の獣医 |
あだ名の由来 |
目が青く、ひげが赤く、容貌が外国人のようだったので紫髯伯と呼ばれていた。 |
馬匹の治療を担当した戦時に不可欠の名伯楽 |
皇甫端は地煞星のひとつ地獣星が生まれ変わった好漢である。
姓は皇甫、名は端。東昌府に住む天下に名だたる優れた獣医で、馬を見る目があり、家畜の病気に関して薬や鍼で治せないものはないほどだった。東昌府の将軍・張清が梁山泊入りしたとき、張清が宋江に皇甫端を推薦したことから、梁山泊の好漢たちの中で最後に入山することになった。しかし、入山の順番と梁山泊での地位は関係ないので、皇甫端は医師である安道全の次の地位についている。梁山泊軍は後に朝廷に帰順して戦争に出ることになるが、戦争では人間だけでなく馬も負傷するので、医師の安道全と同じく獣医の皇甫端の存在価値は極めて高かったはずだ。が、何といっても裏方仕事なので表面に出てくることはほとんどなく、目立たない好漢の一人になっている。皇甫端は方臘討伐戦直前に皇帝の命令で東京に残ることになり、安道全も方臘討伐戦途中で東京に呼び戻されているので、この二人の離脱が方臘討伐戦苦戦の一因となったことは想像に難くない。 |
皇甫端の物語 |
◆百八人目の好漢として突然梁山泊に入山する
皇甫端は東昌府に住む優れた獣医だった。有名な獣医だったので東昌府の将軍・張清もその名を知っていた。宣和2年3月、梁山泊軍が東昌府を攻め、張清が投降して梁山泊入りしたとき、張清が宋江に皇甫端を梁山泊の仲間に加えるよう推薦した。「優れた馬を見抜き、薬や鍼でどんな家畜の病気もなおしてしまう男です。この男を家族も一緒に山寨へ連れていけば、大いに役立つでしょう」と張清はいった。これを聞いた宋江が興味を示すと張清はすぐにも皇甫端を迎えにいき、梁山泊の頭領たちに紹介した。皇甫端は青い目に二重のまぶた、腹よりもしたまで伸びたあごひげをはやした立派な風貌の男だったので、一目見ただけで宋江は大喜びした。皇甫端の方も宋江が義に篤い立派な人物だとわかったので、梁山泊の仲間に加わりたいと申し出た。こうして、皇甫端は梁山泊百八星の中で最後に梁山泊入りした好漢となった(第70回)。
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梁山泊入山後の活躍
◆目に見えない場所で活躍した名獣医・皇甫端 |
宣和4年 |
2月、梁山泊が朝廷に帰順する。
4月ころ、遼国戦争が始まり、皇甫端は宋軍の副将として出征した。
宋軍は檀州攻略後に進軍する兵を二隊に分けたが、皇甫端はこの二隊には入らず、守備隊とともに檀州に残った(第84回)。のちに宋江軍が幽州を落としたとき本隊と合流した(第87回)。
昌平県境の最初の戦いでは、宋軍は遼国軍に苦戦し、多くの人馬が負傷したので、皇甫端は馬の治療に専念した(第88回)。
田虎討伐戦始まる。 |
(宣和5年) |
宋軍は蓋州攻略後に兵を二隊に分け、皇甫端は宋江麾下の軍に編入された(第93回)。
王慶討伐戦後、宋軍を離れ、東京に残る。
王慶討伐戦が終わって東京に凱旋した梁山泊軍は間もなく方臘討伐戦に出征することになるが、この直前に皇帝から皇甫端と金大堅を東京に残していくように宋江に命令が下った。皇甫端は馬を見ることに優れていたので、皇帝が自分の手元で使いたいと望んだからだった。こうして、皇甫端は梁山泊軍を離れ、方臘討伐戦には出征せずに東京に残ることになった(第110回)。 |
宣和5年 |
宋軍が方臘討伐戦に勝利してのちも皇甫端は皇帝に仕え、御馬監大使(馬を扱う役所の長官)として働き続けた(第120回)。 |
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イオの末裔
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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