小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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梁山泊での順位 |
81位 |
持ち場 |
家畜の屠殺担当管理者 |
特技 |
屠殺 |
あだ名 |
操刀鬼(そうとうき) |
出身地・前歴 |
東京開封府・居酒屋の主人 |
あだ名の由来 |
東京開封府で代々肉屋を家業にしていた家に生まれ、豚や牛を殺して肉をさばく名人だったので、操刀鬼と呼ばれていた。 |
恐ろしいあだ名と陰謀家の才能もある肉屋 |
曹正は地煞星のひとつ地稽星が生まれ変わった好漢である。
もともと東京開封府に住んでおり、土地の金持ちから五千貫をあずけられて山東へ商売に出た。このとき元手を失ってしまって帰ることもできなくなり、やむなく百姓家の婿となり、黄泥岡から半日ばかりのところで居酒屋を経営することになった。武芸の腕にも多少の覚えがあり、八十万禁軍の武芸師範だった林冲から学んだこともあある。肉屋のくせに操刀鬼などという恐ろしげなあだ名を持っているが、意外に知恵も働く男だった。魯智深と楊志は長いこと二竜山で山賊の頭領をしたことがあるが、この二人が二竜山で頭領になれたのも、もとはといえば曹正の智恵があったおかげだった。 |
曹正の物語 |
◆陰謀をめぐらして二竜山乗っ取りの手伝いをする
曹正は済州の黄泥岡から遠くない場所で居酒屋を経営していた。あるとき、とある大男がやってきて酒を飲んだが、金は後で払うといって出ていってしまった(第17回)。「このやろう、どこへいく」曹正は棒を持って追いかけた。が、相手が強くて身をかわすのが精一杯。そこで名を尋ねると、これが有名な楊志だった。居酒屋で楊志をもてなした曹正は、楊志が黄泥岡で生辰綱を奪われて身の置き場がないことを知ると、青州にある二竜山に行って山賊になるように勧め、楊志を送り出した。
ところが、楊志は大男の坊主を連れて再び舞い戻って来た。その坊主こそが魯智深だった。そこで事情を尋ねると、魯智深も山賊になろうと二竜山を訪ねたのだが、頭領の鄧竜がそれを拒み、ケンカに負けると山に逃げ込んで山門を閉ざしてしまったという。このため、魯智深も楊志も山に入ることができなかったのだのだ。曹正は二人のために作戦を立てた。魯智深を空縛りに縄で縛り、楊志には百姓の恰好をさせ、何人かの仲間を引き連れて二竜山に行ってこういった。「でぶの坊主がおいらの店で酒を飲み、酔っぱらったあげくに金は払わず、これから二竜山を叩き潰すなどとわめいていたので、縛り上げて連れてきたのです」すると、山賊たちは山門を開け、曹正らは山頂の寺にいた頭領の前に案内された。このとき、魯智深が縄をほどき、頭領の鄧竜を禅丈で叩き殺した。楊志も周りにいた四五人の山賊を斬り殺した。そこで、曹正が「みんな降参しろ」と叫ぶと、四五百人の山賊たちはみな降参し、魯智深と楊志が二竜山の山賊の頭領となった。曹正は仕事が済むと一度は山を下りたが、しばらくしてから魯智深らの仲間に加わった。数年後、白虎山の孔明が呼延灼に捕らえられ、桃花山、二竜山、白虎山、梁山泊が協力してこれを救出した。これを機に、三山の山賊たちがこぞって梁山泊入りすることになり、曹正も梁山泊の仲間になった(第57回)。
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梁山泊入山後の活躍
◆方臘討伐戦中に宣州で戦死する |
宣和2年 |
正月、盧俊義・石秀救出作戦が実行される。曹正は北京攻撃軍に加わり、二梃の斧を振り回す李逵に従って北京城を襲った(第66回)。 |
宣和3年 |
4月、朝廷から梁山泊招安を求める第一回目の使者が来る。曹正は宋清とともに使者を迎えるための宴席の準備をした(第75回)。11月、高キュウ率いる朝廷軍が大小の海鰍船三百隻で梁山泊に攻め寄せる。曹正は鄭天寿らとともにあらかじめ敵船に紛れ込み、敵将・徐京を捕らえるのに貢献した(第80回)。 |
宣和4年 |
3月、梁山泊が朝廷に帰順する。
4月ころ、遼国戦争が始まり、曹正は宋軍の副将として出征する。
檀州攻略後、宋軍は進軍する兵を二隊に分け、曹正は盧俊義麾下の軍に編入された(第84回)。
田虎討伐戦始まる。 |
(宣和5年) |
蓋州攻略後、宋軍は兵を二隊に分け、曹正は盧俊義麾下の軍に加わった(第93回)。
威勝城攻略戦。曹正は張清らとともに城に攻め込み、敵将や王族を討ち取るのに貢献した(第100回)。 |
宣和5年 |
方臘討伐戦始まる。
潤州攻略戦。宋軍は敵に糧秣を納入する大商人の船を装う作戦を取り、曹正は張横の船に乗り込み、敵城を襲った(第111回)。
潤州城攻略後、宋軍は陸路の兵を二隊に分け、曹正は盧俊義麾下の軍に加わり宣州、湖州へ向かった(第112回)。
宣州で戦死する。曹正は盧俊義軍とともに宣州城に攻め寄せ、城壁の上から飛んできた毒矢に当たって戦死した。(第112回)。 |
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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