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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


ヴァイキングの来襲
第三章 ヴァイキング船、来襲す!

2.ゴクスタッド船

 現在のところ最も典型的なヴァイキング船と考えられているのは、ノルウェーのオスロフィヨルド付近で1880年に発掘されたヴァイキング船である。これは、発掘された場所の地名をとってゴクスタッド船と呼ばれている。

 ゴクスタッド船は、幅約50m、高さ約5mの埋葬塚からほぼ完全な形で発掘され、ヴァイキング船の勇姿を今日に伝えている。
 この船は全長23.24m、中央部の最大船幅5.25m、船縁から竜骨底部までは1.95mだった。
 竜骨は1本のオーク材でできており、舷側には必要に応じて厚さの異なる1枚の船側板が張り重ねてあった。船側板は下の方から順番に一部分が重なるように張られており、重なった部分は鉄のリベットで結合されていた。この構造はクリンカー・ビルト (鎧張り構造)といわれる。
 ゴクスタッド船は吃水線が浅かった。これはヴァイキング船の特徴であり、80cmを超えることはほとんどなかった。なだらかな浜辺に近づくことも、河川を逆上ることも簡単だった。襲撃地点では全員が一気に下船することができ、嵐のような略奪の後も素早く逃げ出すことができた。
 船足も早かった。1893年に、ゴクスタッド船を忠実に再現したヴァイキング船で大西洋を横断する実験が行われたが、この時の1日の移動距離は185kmだった。この実験は順風下で行われたが、223海里の距離を平均9.3ノットで航行したのである。
 コロンブスの「サンタ・マリア号」をまねた船の実験も行われたが、この船の平均速度は 6.5ノットにすぎなかった。

●ゴクスタッド船
①竜骨
1本のオーク材でできており、船首と船尾部分が反り返っていた。
②甲板
桁の上に松材の甲板があったが、これは固定されていなかった。甲板下に備品を貯蔵し、必要な時に甲板を開けて取り出すためだった。
③マスト
ほぼ中央部にあり船底部に設置されたオーク材の頑丈な台木に立てられた。松材のマストで太さは約30cm、高さは約13mあった。
④帆
四角形の横帆だった。
⑤船側板
板の厚さは基本的には2.54cm(1インチ)だが、吃水線にあたる10枚目とオール穴のある14枚目はそれよりも少しだけ厚かった。
⑥船側板(吃水線下)
吃水線下の9枚の船側板は、リベットで止めるだけでなく、さらにタールを染み込ませた毛髪や羊毛が詰められていた。
⑦船縁
位置によって厚さは異なるが、平均して約10cmあり、非常に頑丈だった。
⑧肋材と船側板の接合部(上部)
リベットや木釘で留められていた。
⑨肋材と船側板の接合部(吃水線下)
モミの木の根で作ったひもで結ばれ、荒海にも耐えられる柔構造になっていた。
⑩擢
下から14枚目の船側板に開けられた穴にさして漕ぐようになっていた。この穴は両側にそれぞれ柑個ずつあった。16対の櫂の長さはすべて5.5m前後で、松材でできていた。
⑪舵
古代地中海船と同様に舷側舵で右舷に据えられていた(北欧の船はどういうわけか舵が必ず右舷にあった )。しかし、舵にはヴァイキング独特の工夫があった。ブレード(平たい部分)が非常に長く、通常の状態で竜骨より約50cmも深く水中に突き出すようになっており、舵の効きは非常によかった。さらに浅瀬でも大丈夫なように、舵はその深さを変えられるようになっていた。
⑫船体の内部
19本の肋材と桁で支えられていた。
ヴァイキングの来襲目次
●第一章:略奪者ヴァイキング//|1.ヴァイキング時代の開幕2.ヴァインキングの正体は?
●第二章:ヴァイキング、東へ西へ//|1.ヨーロッパ中に出現したヴァイキングの猛威2.数回にわたり同じ都市に来襲
●第三章:ヴァイキング船、来襲す!//|1.船はヴァイキングの誇り2.ゴクスタッド船3.ヴァイキングの航海方法4.いろいろなヴァイキング船
●第四章:ヴァイキングの戦い//|1.ヴァイキングの武器と防具2.ヴァイキングの戦闘方法3.ヴァイキングの軍事基地
●第五章:ヴァイキングの生活//|1.ヴァイキングの農場2.ヴァイキングの農場での暮らし3.交易や略奪への旅
●第六章:ヴァイキングの社会と法律//|1.スカンジナビア社会の状況2.家族のきずなと復讐劇3.ヴァイキングの集会4.決闘と追放
●第七章:エピローグ//|1.ヴァイキング時代の幕切れ2.平和喪失者と植民活動…もうひとつのヴァイキング
海賊学

 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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