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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


ヴァイキングの来襲
第三章 ヴァイキング船、来襲す!

3.ヴァイキングの航海方法

 ヴァイキング船には、通常オールの数と同程度のヴァイキングが乗船した。彼らは戦士であると同時に船の漕ぎ手だった。古代ギリシアの3段階船のように奴隷が船に乗り込み船を漕ぐということはなかった。
 船にはベンチがなかったので、彼らは衣料や食料、武器などを入れる荷物箱に腰掛けた。一対のオールの間の細長い空間に最大4人が腰掛けたという。したがって、混雑を厭わなければ、オールの数の2倍までは乗船可能だった。当然、オール側の者が漕ぎ手となったが、疲労すれば交替することもあったに違いない。このほかに舵手が1人いた。

 太いマストと四角い帆があったので帆走することも可能だった。帆は1枚だったが、多少であれば風上方向に間切って進むこともできた。

 古代の航海者がだれでもそうだったように、羅針盤を知らないヴァイキングにとって基本的な頼りは陸標だった。しかし、彼らは太陽や星から船のいる緯度を知る方法を心得ていた。緯度の高い地域では、夏期には白夜となり星を見ることができないので、多くの場合は太陽が利用されたに違いない。ただし、緯度さえわかれば目的地あるいは出発地点に到達することはやさしかった。たとえ嵐に翻弄された後でも、船を正確な緯度に移動し、西か東へ進めばよいのである。

 方位標(★7)も使用されていた。方位標は、円形の木盤に棒の柄を突き刺したような形をしており、木盤には目盛りが刻まれていた。木盤上に突き出た棒の先端部分には、垂直方向と水平方向にピンが突き出ていたと考えられる。使い方はこうだ。まず、南位を示す目盛りを正午の太陽の方向に合わせ、次に柄を回して進みたい方位に水平などンを合わせる。それから、水平などンの方向に船の先端を向ける。これで、船は進みたい方向に進むことになるのだ。

◆脚注◆

★7 方位標
グリーンランドで発見された14世紀頃の方位標には 32の方位が刻まれていたと想像できる。ヴァイキング時代には16方位か8方位であったかもしれないが、これによって船の方向を決めることは可能だった。
ヴァイキングの来襲目次
●第一章:略奪者ヴァイキング//|1.ヴァイキング時代の開幕2.ヴァインキングの正体は?
●第二章:ヴァイキング、東へ西へ//|1.ヨーロッパ中に出現したヴァイキングの猛威2.数回にわたり同じ都市に来襲
●第三章:ヴァイキング船、来襲す!//|1.船はヴァイキングの誇り2.ゴクスタッド船3.ヴァイキングの航海方法4.いろいろなヴァイキング船
●第四章:ヴァイキングの戦い//|1.ヴァイキングの武器と防具2.ヴァイキングの戦闘方法3.ヴァイキングの軍事基地
●第五章:ヴァイキングの生活//|1.ヴァイキングの農場2.ヴァイキングの農場での暮らし3.交易や略奪への旅
●第六章:ヴァイキングの社会と法律//|1.スカンジナビア社会の状況2.家族のきずなと復讐劇3.ヴァイキングの集会4.決闘と追放
●第七章:エピローグ//|1.ヴァイキング時代の幕切れ2.平和喪失者と植民活動…もうひとつのヴァイキング
海賊学
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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