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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


ヴァイキングの来襲
第六章 ヴァイキングの社会と法律

4.決闘と追放

 ヴァイキングの社会では決闘と追放が重要な法的裁きだった。
 追放はヴァイキングにとって最高刑だった。重要人物を殺害した者や、地域社会に大きな損害をもたらす者は、法的権利の一切を奪われ「平和喪失者」として追放された。だれかが平和喪失者を殺しても、殺害者の罪は問われなかった。平和喪失者の家族にも賠償金を手に入れる権利はなかった。

 しかし、刑の執行はあくまでも個人の力で行う必要があった。AがBに罪を犯し、Aが平和喪失者となった場合、Bが自力でAを追放しなければならなかったのだ。追放者に力があり、有力な後見人がついていれば、彼は同じ土地で強引に生活し続けることも可能だったのである。
 名誉の問題は、多くの場合、決闘によって解決された。ヴァイキングは名誉を大切にしたので、他人から受けた侮辱は決闘によって精算したのだ。決闘を申し込まれて逃げることは一生の恥とも考えられた.問題が非常に入り組んでいる訴訟なども、決闘によって解決する場合が多かった。決闘は、ここでの最高の判決だった。ヴァイキングにとって、正義は常に強者の側に存在していたのである。
 決闘は1対1の戦闘と同じ方法で戦われた。しかし、決闘の場合、楯は3枚まで用意することが許された。楯を交換する間は決闘が中断された。
ヴァイキングの来襲目次
●第一章:略奪者ヴァイキング//|1.ヴァイキング時代の開幕2.ヴァインキングの正体は?
●第二章:ヴァイキング、東へ西へ//|1.ヨーロッパ中に出現したヴァイキングの猛威2.数回にわたり同じ都市に来襲
●第三章:ヴァイキング船、来襲す!//|1.船はヴァイキングの誇り2.ゴクスタッド船3.ヴァイキングの航海方法4.いろいろなヴァイキング船
●第四章:ヴァイキングの戦い//|1.ヴァイキングの武器と防具2.ヴァイキングの戦闘方法3.ヴァイキングの軍事基地
●第五章:ヴァイキングの生活//|1.ヴァイキングの農場2.ヴァイキングの農場での暮らし3.交易や略奪への旅
●第六章:ヴァイキングの社会と法律//|1.スカンジナビア社会の状況2.家族のきずなと復讐劇3.ヴァイキングの集会4.決闘と追放
●第七章:エピローグ//|1.ヴァイキング時代の幕切れ2.平和喪失者と植民活動…もうひとつのヴァイキング
海賊学

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