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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


大航海の時代
第一章 豊かなるインド

3.ヨーロッパ世界と東洋

 大航海時代以前のヨーロッパ人にとって、東洋は未知であると同時にあこがれの世界だった。7世紀以来、ヨーロッパと東洋の間には、巨大なイスラム帝国が存在していた。ウマイヤ朝時代(★6)(661~750年)のイスラム世界は、すでに東はカスピ海から西はアフリカ北岸、更にはイベリア半島の大部分を占めるまでに成長していた。そのため、ヨーロッパと東洋は自由に交流する機会を持つことができなかったのだ。

 しかし、そうはいっても、中世ヨーロッパの人々が東洋についてまったく知らないというわけではなかった。次に述べるような人たちが、東洋の産物や情報をヨーロッパ世界にもたらしていたのだった。

①ユダヤ商人
 ユダヤ商人たちは、すでに9世紀には活発に活動していたと伝えられている。彼らは、アラビア語、ペルシャ語、ギリシア語、フランク語、スペイン語、スラブ語など各種の言語を操り、地中海、紅海、インド洋、南シナ海などいくつもの海を越えて、非常に広い範囲で商業活動を展開していた。

②イタリア商人
 十字軍運動の高まりと共に、ヴェネチアやジェノバなどのイタリア商人たちが地中海を中心に活躍するようになった。ヴェネチアとジェノバは、地中海貿易の覇権をめぐって常にライバル関係にあったが、やがて東地中海と黒海はヴェネチア、西地中海はジェノバという形で地中海貿易を独占するようになった。彼らの活動舞台は、あくまでも地中海中心であり、イタリア商人たちが遠くインド洋まで出かけて行くことはなかった。しかし、これらのイタリア商人たちは、イスラム世界とも接触し、間接的ながらも香料や絹といった東方の贅沢品をヨーロッパにもたらしたのである。

③マルコ・ポーロ
 13世紀中葉からの約1世紀は、外部からもたらされた幸運によって、ヨーロッパと東方の間で、それまでにないほどの交流が可能になった時期だった。この時代に中央アジアに興ったジンギス・カンの汗帝国が、イスラム世界をも押し退け、黒海から中国に至る大帝国を建設したのだ。この大帝国は旅行者にとって非常に安全だったため、マルコ・ポーロに代表されるような旅行者や多数の商人たちが、陸路、ヨーロッパと東方とを結んだのである。

 このようなルートを通じて運ばれて来る東洋の産物や情報が、ヨーロッパ人たちの心に、東洋に対するほとんど夢のようなイメージを持たせることにもなったのである。
 東洋からもたらされるものの中で、ヨーロッパ人にとって特に革命的だったのは、なんといっても香料だった。肉食を主とするヨーロッパ人は、香料と出合うまで塩漬けの肉しか食べられなかった。毎日毎日、塩漬けの肉である。香料はこのような単調な食生活を一気に豊かにするものだったのだ。しかし、インドからいろいろな人々の手を渡ってヨーロッパにもたらされる香料は、信じられないほど高価だった。香料1gが金1gに値するともいわれ、商人たちは香料の実を一粒、二粒と数えて販売したほどだった。

◆脚注◆

★6 ウマイヤ朝
正統カリフ時代末期の混乱を経てウマイヤ家のムアイヤによって創始されたイスラムの王朝。以降、カリフの地位は世襲となった。
大航海の時代目次
●第一章:豊かなるインド//|1.世界で最も盛んな貿易圏2.イスラム商人の時代3.ヨーロッパ世界と東洋
●第二章:航海者たちの迷信//|1.怪物からプレステ・ジョアンの国まで2.ヨーロッパ人の世界地図
●第三章:大洋を越えた航海者たち//|1.イタリア商人の影響2.航海者エンリケ王子3.ポルトガル王の派遣した航海4.西に向かったスペイン
●第四章:カラベル船とキャラック船//|1.大航海時代を可能にしたカラベル船2.キャラック船とサンタ・マリア号3.大航海時代初期の武器
●第五章:船乗りたちの生活//|1.古い船乗りと新しい船乗り2.船乗りたちの日課3.最低レベルの生活条件
●第六章:スペインの繁栄//|1.ポルトガルの衰退2.スペインの繁栄
●第七章:レパントの海戦//|1.オスマン・トルコ2.キリスト教神聖同盟の結成3.最後のガレー船による戦い
大航海時代

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イオの末裔
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 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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