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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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イオの末裔
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大航海の時代
第四章 カラベル船とキャラック船

3.大航海時代初期の武器

 未知の世界を切り開こうとする大航海時代の船には、いろんな武器が積まれていた。といっても、大航海時代初期の航海者には、小銃とか弓とかいった小さな武器しか使えなかっただろう。
 大砲などの比較的大きな武器を積み込むためには、何よりもカラベル船が大型化しなければならなかった。コロンブスやヴァスコ・ダ・ガマの船に大砲が乗せられていたことは記録から確かである。

 これら初期の時代の大砲には、ボンバルダ、ファルコネットと呼ばれるものがあった。ボンバルダは臼のような大砲で、長いのも短いのもあったようだが、狙いがどの程度正確だったのかはよくわからない。
 ファルコネットは、持ち運びのできる小さな大砲で、陸上でもよく使われた。
 このほか、クレプリーナと呼ばれる比較的小さな大砲もあった。マゼランのトリニダード号には、ボンバルダ約20門、クレプリーナ58門、セルペンティンが多数搭載されていたという。
●大航海時代初期の武器
①ファルコネット、②バリュスタ、③アルカブス、④ボンバルダ、⑤クレプリーナ
●帆船の装備
①ファルコネット

錬鉄製のファルコネットは手摺の上に6門くらい据えられていた。これは持ち運びできる小さな大砲で、陸上でもよく使われた。口径はだいたい1インチちょっとで、10オンスくらいの石を発射した。
②ビルジポンプ
当時の船は、水漏れがよく起こったので、船底にはビルジポンプが据えられ、排水できるようになっていた。
③ボンバルダ
ボンバルダは上部主甲板に2または4門据えられていたという。これは、普通は臼のような大砲をさすが、長いものもあった。口径は2.5インチで、2ポンドの燃やした石を発射した。
④ストーブ
調理用のストーブは箱の中に砂を入れた簡単なものだった。燃料はまきや木炭だった。
大航海の時代目次
●第一章:豊かなるインド//|1.世界で最も盛んな貿易圏2.イスラム商人の時代3.ヨーロッパ世界と東洋
●第二章:航海者たちの迷信//|1.怪物からプレステ・ジョアンの国まで2.ヨーロッパ人の世界地図
●第三章:大洋を越えた航海者たち//|1.イタリア商人の影響2.航海者エンリケ王子3.ポルトガル王の派遣した航海4.西に向かったスペイン
●第四章:カラベル船とキャラック船//|1.大航海時代を可能にしたカラベル船2.キャラック船とサンタ・マリア号3.大航海時代初期の武器
●第五章:船乗りたちの生活//|1.古い船乗りと新しい船乗り2.船乗りたちの日課3.最低レベルの生活条件
●第六章:スペインの繁栄//|1.ポルトガルの衰退2.スペインの繁栄
●第七章:レパントの海戦//|1.オスマン・トルコ2.キリスト教神聖同盟の結成3.最後のガレー船による戦い
大航海時代

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