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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


大航海の時代
第四章 カラベル船とキャラック船

1.大航海時代を可能にしたカラベル船

 ヨーロッパ人の富を求める欲望と宗教的情熱が、大航海時代の大きな原動力になったことは確かだが、それだけでは未知の大洋を越えていくことなどできないだろう。それが可能になるには、長い間に培われた技術的な進歩が不可欠だった。なかでも重要なのが15世紀における船の進歩だった。

 大航海時代に登場する船で、最も重要なのはカラベル船(★12)だろう。この船の登場で、初めて大航海時代が可能になったといっても過言ではない。
 カラベル船と呼ばれる船は、14世紀から存在していた。
 しかし、当初のカラベル船は、オールと1本の横帆を備えた小さな船で、漁業や沿岸の輸送にしか用いられなかった。

 15世紀になり、遠洋航海の必要が生じると、カラベル船の形は変化した。マストの数が一気に3本になり、縦帆と呼ばれるラテン・セール(大三角帆)が用いられたのだ。一説によると、新しいカラベル船は、エンリケ王子のサグレス海洋研究所で発明されたという。確かな証拠は存在していないが、なんらかの形でエンリケたちが関わったと考えることはできるだろう。ちなみに、エンリケ王子揮下の船長たちが最初にカラベル船を用いたのは、アズララの記録によれば1440年のことだった。

 カラベル船の3本の帆は、すべてがラテン・セールの場合もあれば、ラテン・セールのほかに横帆がはられることもあった。コロンブスの航海に使われたピンタ号などがその好例で、この場合はメインマストとフォアマストが横帆だった。
 ラテン・セールだけのものをラティーナ、横帆と組み合わせたものをレドンダといって区別した。
●レドンダ 
 ●ラティーナ


 これは、ラテン・セールと横帆ではその特長がはっきりと異なるためだった。ラテン・セールの長所は、風上に向かい、間切って進むことが容易にできることだった。
 しかし、完全な順風の場合にはラテン・セールよりも横帆の方が船を進めるのに役立った。そのため船が大型化するにしたがい、カラベル船の主流は、レドンダになったのである。

 この時代には、帆だけでなく舵も改良された。古代地中海のガレー船(★13)などの舵は、舷側に取りつけられているが、この時代には、すでに船尾中央に取りつけられるようになっていた。このような舵の改良は、北方コグ船(★14)では13世紀中には成されており、1300年頃に地中海船との影響関係があったと考えられている。

 カラベル船は、それほど大きなものではなく、当時としても中型の船だった。15世紀中葉から徐々に大型化したが、おおよそ50~200トン程度の大きさだった。その形は比較的細長く、長さ対幅の比率は3対1程度だった。

◆脚注◆

★12 カラベル船
ラテン・セール(大三角帆)を張った船。15世紀初頭からポルトガルの航海者たちに使われるようになり、キャラック船と同様に大航海時代を切り開く船となった。

★13 ガレー船
ギリシア・ローマ時代から地中海で活躍した軍船。多数のオールを備えた手漕ぎの船で船首部分に鋭い衝角を備えていた。2段擢船、 3段擢船というように漕ぎ手の部屋を層構造にした大型船もあった。

★14 北方コグ船
中世末期に北ヨーロッパの貿易を支配したハンザ同盟の商船として使われた代表的な船。クリンカー造りだが舵は船尾中央についており、バウスプリットもついていた。マストは 1本だった。
大航海の時代目次
●第一章:豊かなるインド//|1.世界で最も盛んな貿易圏2.イスラム商人の時代3.ヨーロッパ世界と東洋
●第二章:航海者たちの迷信//|1.怪物からプレステ・ジョアンの国まで2.ヨーロッパ人の世界地図
●第三章:大洋を越えた航海者たち//|1.イタリア商人の影響2.航海者エンリケ王子3.ポルトガル王の派遣した航海4.西に向かったスペイン
●第四章:カラベル船とキャラック船//|1.大航海時代を可能にしたカラベル船2.キャラック船とサンタ・マリア号3.大航海時代初期の武器
●第五章:船乗りたちの生活//|1.古い船乗りと新しい船乗り2.船乗りたちの日課3.最低レベルの生活条件
●第六章:スペインの繁栄//|1.ポルトガルの衰退2.スペインの繁栄
●第七章:レパントの海戦//|1.オスマン・トルコ2.キリスト教神聖同盟の結成3.最後のガレー船による戦い
大航海時代

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イオの末裔
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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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