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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


大航海の時代
第七章 レパントの海戦

1.オスマン・トルコ

 アメリカ大陸の開発により、スペインは莫大な富を手に入れ、ヨーロッパ第一の大国になった。1571年、このことを名実ともに示すような海戦が地中海で起こった。スペインを中心とするキリスト教諸国と、イスラム教徒のオスマン帝国(★18)が激突した、世界で最後のガレー船による海戦といわれる「レパントの海戦」がそれだった。

 ヨーロッパ人の目から見た時、レパントの海戦の目的は、地中海をイスラム教徒の手から取り戻すことにあった。1453年にオスマン・トルコ軍によってコンスタンチノープルが陥落し、東ローマ帝国(★19)が滅亡したことはよく知られている。
 15世紀中葉は、まだエンリケ航海王子がアフリカ西岸を探検していた頃だが、この頃からオスマン・トルコは帝国の黄金時代へと入っていくのである。

 オスマン帝国の拡大はヨーロッパを脅かしたが、とりわけ問題となったのは、地中海の制海権だった。たとえ大航海時代を迎えても、地中海がヨーロッパの玄関であることに変わりはなかった。
 オスマン帝国が最大版図となるスレイマン大帝(在位1520~66年)の時、地中海がまるでイスラムの海のようになってくると、ヨーロッパの勢力も、もはや黙っていることはできなかった。
 1537年、神聖ローマ帝国(★20)カール5世のガレー船130隻と、オスマン軍の120隻が衝突するプレヴェザ沖海戦(★21)が起こった。戦いはオスマン軍の勝利に終わった。この戦いによって、地中海におけるイスラム教徒の力は更に大きくなった。オスマン・トルコの船とバーバリ海賊(★22)たちの船が、完全に地中海の主役になってしまったのだ。

 オスマン軍は、プレヴェザ沖海戦以降も地中海制覇の手を休めず、マルタ島やヴェネチアの植民地キプロス島を攻略しようとした。そして、マルタ島の攻略には失敗したものの、キプロス島の攻略には着々と成功していたのである。

◆脚注◆

★18 オスマン帝国
セルジューク朝に仕えていた小アジアの族長オスマンによって13世紀末に建設されたイスラム国家。1453年にビザンツ帝国を、1517年にエジプトのマムルーク朝を滅ぼし、アジア・アフリカ・ヨーロッパにまたがる大帝国に発展した。1922年、トルコに共和政が樹立されるまで存続した。

★19 東ローマ帝国
ビザンチン帝国の別称。首都ビザンチウム(コンスタンチノープル)。ローマ帝国の東半を継承し、一時は地中海全域の回復に努めるも、7世紀後半にイスラムの攻撃を受けて後退。1453年、オスマン・トルコに滅ぼされる。中世のギリシア文化ともいわれるビザンチン文化を形成。

★20 神聖ローマ帝国
中世から19世紀初頭までのドイツを指す。

★21 プレヴェザ沖海戦
1537年。1535年のベオグラード条約から、オスマン帝国はフランスと同盟関係にあり、神聖ローマ帝国と敵対していた。したがって、海戦の背景にはオスマン帝国の地中海制覇のほかに、ハブスブルグ家(カール5世)に対抗するフランス王フランソワ1世という構図もあった。カール5世はスペイン王カルロス1世と同一人物。

★22 バーバリ
地中海岸から大西洋岸までを含むアフリカ北岸一帯のこと。バルバリーとも呼ばれる。
大航海の時代目次
●第一章:豊かなるインド//|1.世界で最も盛んな貿易圏2.イスラム商人の時代3.ヨーロッパ世界と東洋
●第二章:航海者たちの迷信//|1.怪物からプレステ・ジョアンの国まで2.ヨーロッパ人の世界地図
●第三章:大洋を越えた航海者たち//|1.イタリア商人の影響2.航海者エンリケ王子3.ポルトガル王の派遣した航海4.西に向かったスペイン
●第四章:カラベル船とキャラック船//|1.大航海時代を可能にしたカラベル船2.キャラック船とサンタ・マリア号3.大航海時代初期の武器
●第五章:船乗りたちの生活//|1.古い船乗りと新しい船乗り2.船乗りたちの日課3.最低レベルの生活条件
●第六章:スペインの繁栄//|1.ポルトガルの衰退2.スペインの繁栄
●第七章:レパントの海戦//|1.オスマン・トルコ2.キリスト教神聖同盟の結成3.最後のガレー船による戦い
大航海時代

 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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