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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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イオの末裔
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大航海の時代
第三章 大洋を越えた航海者たち

3.ポルトガル王の派遣した航海

 エンリケ王子の時代に始まった奴隷貿易は、ポルトガルに大きな利益を与えた。それまでの奴隷貿易の中心地はヴェネチアだったが、以後はセビリアが中心地になったほど、ポルトガル人による奴隷の輸入が盛んになった。
 このため、エンリケ王子が個人的に行っていたアフリカ西岸への冒険航海は、その途中からポルトガルの国家的事業へと変質していった。その結果、エンリケ王子以降、ポルトガルの発見航海は、国王自身の手で推進されるようになった。しかし、エンリケ王子に次いで発見航海を推進した国王アフォンソ5世の時代は、発見航海の多くがアフリカの搾取に費やされた。

 1473年、ロボ・ゴンサルヴェスが赤道を通過するといった記念すべき航海もあるにはあった。しかし、この間のポルトガル人の目的のほとんどは「胡椒」「象牙」「黄金」「奴隷」に釘づけにされていたのである。
 エンリケ王子に匹敵するような本当に飛躍的な発展は、アフォンソ5世の後を受けたジョアン2世とその次のマヌエル王の時代に成就された。
 1481年に王位についたジョアン2世は、エンリケ王子に勝るとも劣らない有能なリーダーであり、研究熱心だった。
 1960年頃から、ポルトガルだけでなくスペインもまたアフリカに興味を持ち始めており、ポルトガルの目を盗んでアフリカ貿易に乗り出していた。こうした事実もジョアン 2世を刺激したようだ。
 ジョアン2世、マヌエル王の時代の主要な航海をまとめると次のようになる。

①ディエゴ・カーンの航海

 ディエゴ・カーンは、1482年から87年にかけて 2次に渡る長い航海を行い、セント・カサリン岬からクロス岬に至る2000kmを優に越えるだけの海岸を探検した。しかし、カーンに関して最も知られているのは、彼がポルトガル語のほかラテン語やアラビア語の刻まれた、たくさんの石の柱「占領標識 (パドローネス)」を携えて航海に乗り出したことだった。
 カーンが最初に占領標識を建てたのはコンゴ河の河口だった。2本目はサンタ・マリア岬である。その後、彼はあちこちに占領標識を建てたが、彼が到達した最南地点であるクロス岬(南緯22度)にもそれは建てられた。

●ディエゴ・カーンの占領標識

②喜望峰の発見

 エンリケ王子以降も、プレステ・ジョアンの国は忘れられたわけではなかった。1487年、バルトロメウ・ディアスがカラベル船2隻と補給船1隻で航海に出発するが、彼の目的はアフリカ最南端を周り、プレステ・ジョアンの国を見つけることだった。
 ディアスが喜望峰を発見したのはこの時だった。彼は、嵐のためにアフリカ最南端を通り過ぎてしまい、帰路にその岬を発見したことから「カボ・トルメントソ(嵐の岬)」と名づけたが、報告を受けたポルトガルのジョアン2世は、ついにプレステ・ジョアンに至る道が開けたことを喜び、「カボ・ダ・ボア・エスペランサ(喜望峰)」と改名したのである。

③インド航路の発見

 1495年、ジョアン2世が没した後は、マヌエル王が発見航海を推進した。ところで、マヌエル王はすでにインドの豊かさを知っていた。というのは、1487年、ディアスが航海に出たのと同じ年に、陸路によってペー口・ダ・コビリャンとアフォンソ・ダ・パイヴァが、それぞれプレステ・ジョアンの国を探してポルトガルを旅立っていたからだ。この冒険旅行によってインドに関する詳しい情報がもたらされていた。
 そこでマヌエル王は、すぐにもインド航路の開発に熱心に取り組んだ。こうして選ばれた最高責任者がヴァスコ・ダ・ガマだった。
 1497年 7月、ヴァスコ・ダ・ガマは横帆式の旗艦「サン・ガブリエル号」と「サン・ラフアエル号」、大三角帆式カラベルの「ベリオ号」、補給船1隻を率いてリスボンを出帆した。
 カラベル船には、バルトロメウ・ディアスが乗船しており、ギニア沖まで一緒に航海した。
 その後、ベリオ号を除くガマの船団は、ディアスのアドバイスによって、ヴェルデ岬沖から喜望峰とほぼ同じ緯度線まで一気に南下する航路を取った。それから東進して、喜望峰に近いセント・ヘレナ湾に接岸したのだ。これ以前に登場するどんな航海者と比べても、この航路は驚くべきものだった。ガマは、ほぼ3か月間も海上を進み続けたのである。ガマよりも早く、スペインのイザベラ女王に後援されたコロンブスがアメリカを発見していたが、コロンブスが海上にいたのは、たった5週間だった。
 セント・ヘレナを出ると、ガマは喜望峰を越え、モザンビーク、モンバサなどに寄港した後、マリンディまでやってきた。モザンビークやモンバサは、すでにイスラム世界の町であり、ガマの一行はイスラム教徒の敵対行為に脅かされたが、どうにか無事だった。

 マリンディから、ガマたちはインド洋を横断してインドへ向かった。この間は、マリンディで知り合ったイブン・マジッドというインド人の水先案内人が協力した。こうしてガマの船団は、1498年5月、ついにカリカットへ到著したのだ。
 しかし、ガマの航海は往路よりも帰路の方がつらかった。1498年8月にカリカットを発った船団は、インド洋の横断に3か月を要し、多くの船員が壊血病のために死んでしまったのだ。1499年9月、船団はリスボンに帰還したが、出発時170人だった船員は、わずか44人に減っていたのだった。

●ポルトガル人による主な航海(地図)
大航海の時代目次
●第一章:豊かなるインド//|1.世界で最も盛んな貿易圏2.イスラム商人の時代3.ヨーロッパ世界と東洋
●第二章:航海者たちの迷信//|1.怪物からプレステ・ジョアンの国まで2.ヨーロッパ人の世界地図
●第三章:大洋を越えた航海者たち//|1.イタリア商人の影響2.航海者エンリケ王子3.ポルトガル王の派遣した航海4.西に向かったスペイン
●第四章:カラベル船とキャラック船//|1.大航海時代を可能にしたカラベル船2.キャラック船とサンタ・マリア号3.大航海時代初期の武器
●第五章:船乗りたちの生活//|1.古い船乗りと新しい船乗り2.船乗りたちの日課3.最低レベルの生活条件
●第六章:スペインの繁栄//|1.ポルトガルの衰退2.スペインの繁栄
●第七章:レパントの海戦//|1.オスマン・トルコ2.キリスト教神聖同盟の結成3.最後のガレー船による戦い
大航海時代

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