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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


大航海の時代
第三章 大洋を越えた航海者たち

1.イタリア商人の影響

 大航海には、立派な船と優秀な数多くの船乗りが必要だったが、これらのものを準備するには、どうしても豊富な資金が必要だった。そのため、大航海時代の航海は、国家や大商人のバックアップによって始められることになった。イベリア半島に位置するポルトガルとスペインが東洋へ至る冒険航海をリードした。

 ポルトガルとスペインは、大西洋に望むイベリア半島に位置し、地理的にも大航海時代を切り開くのに有利な位置にあった。ほかのヨーロッパ諸国が戦争や国内問題のために大航海など考える余裕を持たなかったのに対して、これら二国が国家として安定していたことも、大航海時代をリードする大きな理由になった。

 しかし、これだけでは大航海時代を切り開く十分な理由とはいえないだろう。大航海には、船乗りとしての長い経験や航海術が必要だからだ。この点で重要なのが地中海貿易で活躍したイタリア商人の影響だった。
 大航海時代が始まる15世紀初頭までに、ジェノバ、フィレンツェ、ヴェネチアなどの商人はジブラルタル海峡を越えて、フランドル地方や大西洋のカナリア諸島にまで進出していた。このためリスボンなどのポルトガルの港に、イタリアの航海者や銀行家などが数多く移住していたのだ。ポルトガル商人たちも、イタリア商人の影響で貿易活動を発展させていた。

 更に、イタリアルネッサンス(★10)の新しい学問もポルトガルに輸入された。「地理学」「天文学」「地球形状誌学」など、大航海に必要な新しい学問だった。
 こうして、必要な準備を整えた国から大航海時代は始まったのである。

◆脚注◆

★10 イタリアルネッサンス
 14~16世紀、イタリアに始まり全ヨーロッパに広がった文化運動をルネッサンスという。中世においてはキリスト教が絶対的だったのに対し、ギリシア・ローマ時代の古典文化が指導理念とされ、人間性の尊重、現実主義、合理主義が目指された。イタリアルネッサンスは他国に先駆けて起こったイタリアのルネッサンス運動のこと。
大航海の時代目次
●第一章:豊かなるインド//|1.世界で最も盛んな貿易圏2.イスラム商人の時代3.ヨーロッパ世界と東洋
●第二章:航海者たちの迷信//|1.怪物からプレステ・ジョアンの国まで2.ヨーロッパ人の世界地図
●第三章:大洋を越えた航海者たち//|1.イタリア商人の影響2.航海者エンリケ王子3.ポルトガル王の派遣した航海4.西に向かったスペイン
●第四章:カラベル船とキャラック船//|1.大航海時代を可能にしたカラベル船2.キャラック船とサンタ・マリア号3.大航海時代初期の武器
●第五章:船乗りたちの生活//|1.古い船乗りと新しい船乗り2.船乗りたちの日課3.最低レベルの生活条件
●第六章:スペインの繁栄//|1.ポルトガルの衰退2.スペインの繁栄
●第七章:レパントの海戦//|1.オスマン・トルコ2.キリスト教神聖同盟の結成3.最後のガレー船による戦い
大航海時代

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イオの末裔
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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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