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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
大英帝国を築いた海賊たち
第一章 海賊が作った大英帝国の基礎

2.サー・フランシス・ドレークの誕生

 このような偉業を成し遂げたフランシス・ドレークはいうまでもなくイギリスの英雄だった。エリザベス女王も彼の偉業の価値を認めていた。

 しかし、女王には手放しでドレークを誉めたたえることができない事情があった。ゴールデン・ハインド号が運んできた60万ポンドのうち、40万ポンドがスペイン船「カカフェゴ号」から略奪したものであり、スペイン大使からの激しい抗議があったからだ。

 当時、イギリスとスペインでは国力に大きな開きがあった。スペインといえばいち早く大航海を成し遂げ、世界中の富が集積する大国だった。それに比べてイギリスは大陸の西に浮かぶ小さな島国に過ぎなかった。しかも、イギリスはフランスと長さに渡る敵対関係にあったため、どうしてもスペインのような大国の庇護が必要だったのである。女王の廷臣ウイリアム・セシルもドレークの略奪品を返却すべきだと主張した。
 女王の決断はいやがうえにも鈍らないわけにはいかなかった。ドレークは処分が下らないまま、不安のうちに半年近くも待たなければならなかった。

 しかし、その日は来た。1581年4月4日、女王がこの日のために飾り立てたゴールデン・ハインド号に臨幸したのである。ドレークの部下たちはもちろん、女王の廷臣たちもどのような処分が行われるかを知らず、心配そうに見守っていた。こうした中、女王はフランス使節シュール・ド・マルショーモンの手で、ドレークに対するナイト叙任の儀式を行ったのだ。ドレークの部下や女王の廷臣たちがどっと歓声を上げた。フランス使節の手助けを必要としたのは、スペインや廷臣セシルに対する女王の配慮だったが、いずれにしてもドレークの行為が国家的に認められたことは確かだった。

 同時にこれは新しい時代の始まりを意味した。表面的には多少の配慮を払ったものの、これによって大国スペインとの関係が今まで以上に微妙なものとなったからだ。1585年に始まる英西戦争(★3)、1588年のスペ木ン無敵艦隊(アルマダ)(★4)の来襲を考えるなら、ドレークのナイト叙任はまさに戦争へのプロローグともいえる事件だったのである。

◆脚注◆

★3 英西戦争
 1588年のイギリス艦隊とスペイン無敵艦隊の海戦を項点とするイギリス・スペイン間の戦争。海戦以外に直接的な戦いがあったわけではないのでいつから始まるということはできないが、1560年代に始まるネーデルランド独立戦争において、イギリスがオランダを支援したことは、イギリス・スペイン間が当時から対立関係にあったことを示している。

★4 無敵艦隊(アルマダ)
 1588年当時のスペインの大艦隊のこと。1571年のレパントの海戦でオスマン・トルコ海軍を破ったヨーロッパ側艦隊の主力はスペインだったため、スペイン国王フェリペ2世は自信を深め、以降自国の艦隊を無敵艦隊と呼ぶようになった。
大英帝国を築いた海賊たち目次
●第一章:海賊が作った大英帝国の基礎|1. 60万ポンドをもたらした大遠征2.サー・フランシス・ドレークの誕生3.エリザベス期のイギリス人の野心と現実
●第二章:ドレークを育てたイギリスの大航海時代|1.イギリス人による北西・北東航路の探求2.最も危険な南西航路
●第三章:ジョン・ホーキンズと悪名高い奴隷貿易|1.ドレークを育てた港町プリマスとジョン・ホーキンズ2.サン・フアン・デ・ウルアの事件
●第四章:ドレークの時代と世界周航|1.復讐のための聖なる略奪2.不屈の執念で成し遂げた財宝略奪3.フランシス・ドレークの世界周航計画4.ドレーク海峡の発見5.カカフェゴ号とドレーク流の略奪6.ドレーク湾の銘板と最大の危機
●第五章:ガレオン船の時代|1.キャラック船からガレオン船へ2.ガレオン船とイギリス艦隊とゴールデン・ハインド号
●第六章:無敵艦隊を打ち破る|1.ドレークの先制攻撃2.無敵艦隊とイギリス艦隊3.ドレークの個人行動4.カレー沖の火船作戦5.無敵艦隊の敗走とイギリスの勝利
●第七章:フランシス・ドレークの最期|1.プリマス市長そして最後の遠征
●第八章:英国の政界制覇への道|1.オランダの台頭と二大海洋国家の激突
海賊学

 小説
イオの末裔
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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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