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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
大英帝国を築いた海賊たち
第四章 ドレークの時代と世界周航

1.復讐のための聖なる略奪

 サン・フアン・デ・ウルア事件はイギリス人に大きな衝撃を与えた。これは、イギリス人にとって真珠湾攻撃と同じだった。イギリス人たちは、だれもがスペインに復讐したいと思った。大国スペインに対して宣戦を布告すべきだと考える者たちも登場した。
 エリザベス女王は、まだその時期ではないと考え、好戦論に対しては沈黙した。しかし、大国スペインに向かってはっきりと戦争に踏み切れないという小国イギリスのみじめさは、イギリス人の胸にスペイン人に対する憎しみをなお一層かき立てるものだった。
 「スペインをやっつけたい」たとえ顔に出さなくても、だれもが胸の中でそのように思ったのである。そして、だれよりもそう思ったのがフランシス・ドレークだった。
 サン・フアン・デ・ウルアで苦杯をなめたホーキンズとドレークが、プリマスに帰還したのは1569年1月だった。以降、ジョン・ホーキンズは陸上の政治的活動に打ち込み始めたが、ドレークは違っていた。サン・フアン・デ・ウルア事件は、ドレークに母国のための聖なる戦いを決意させた.これから、ドレークの本当の活躍が始まるのである。彼はすぐさま行動を起こした。

 ドレークが最初に目をつけたのは、新大陸におけるスペインの最重要地点、パナマ地峡だった。そこは、スペイン領の南米から運ばれてくるすべての財宝が通過する場所だった。
 1572年5月24日、たった 2隻の小さな帆船、70トンの「パカス号」と25トンの「スワン号」に乗り組んだ総勢73人のドレーク軍団が、秘密裏にプリマス港を出発した。船には弾薬、火砲、修理工、修理材料、修理工具など糧食装具1年分のほか、ピンネース(★15)3隻が解体して積み込まれていた。前年、前々年にパナマ地峡を偵察航海したドレークは、まさに万全の計画を立ててパナマ襲撃に臨んだのだ。

◆脚注◆

★15 ピンネース
 漕いで進むことができ、浅瀬に逃げ込むことも可能。中南米のスペイン領の大陸を攻撃するのにうってつけの船。フランス人がよく使った。

大英帝国を築いた海賊たち目次
●第一章:海賊が作った大英帝国の基礎|1. 60万ポンドをもたらした大遠征2.サー・フランシス・ドレークの誕生3.エリザベス期のイギリス人の野心と現実
●第二章:ドレークを育てたイギリスの大航海時代|1.イギリス人による北西・北東航路の探求2.最も危険な南西航路
●第三章:ジョン・ホーキンズと悪名高い奴隷貿易|1.ドレークを育てた港町プリマスとジョン・ホーキンズ2.サン・フアン・デ・ウルアの事件
●第四章:ドレークの時代と世界周航|1.復讐のための聖なる略奪2.不屈の執念で成し遂げた財宝略奪3.フランシス・ドレークの世界周航計画4.ドレーク海峡の発見5.カカフェゴ号とドレーク流の略奪6.ドレーク湾の銘板と最大の危機
●第五章:ガレオン船の時代|1.キャラック船からガレオン船へ2.ガレオン船とイギリス艦隊とゴールデン・ハインド号
●第六章:無敵艦隊を打ち破る|1.ドレークの先制攻撃2.無敵艦隊とイギリス艦隊3.ドレークの個人行動4.カレー沖の火船作戦5.無敵艦隊の敗走とイギリスの勝利
●第七章:フランシス・ドレークの最期|1.プリマス市長そして最後の遠征
●第八章:英国の政界制覇への道|1.オランダの台頭と二大海洋国家の激突
海賊学

 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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