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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


大英帝国を築いた海賊たち
第四章 ドレークの時代と世界周航

2.不屈の執念で成し遂げた財宝略奪

 パナマ地峡には偵察航海の時にドレークが見つけ、ポート・フェザントと名づけた秘密基地があった。それは、ノンブレ・デ・ディオスから200マイルほど南にある入江で、細長い水道の奥にあるため人目を避けるにはうってつけの場所だった。

 7月12日にポート・フェザントに到着したドレークは、すぐに防塞を建設した。それからピンネースを組み立て、襲撃の準備に取りかかった。
 ドレークたちは、入江に面した広さ四分の三エーカーほどの平地を見つけ、大木を伐採し、高さ10m、五角形の防塞を作った。防塞は五角形のうちの一辺が海に向かって開かれており、そこからピンネースを出し入れできるようになっていた。残り四辺は門の部分を除いて完全に閉じられていた。夜間は門を閉じ、かんぬきをかけた。防塞の周囲は敵が襲ってきた時のために15m幅の空き地が作られた。

 7月20日。すべての準備を整えたドレークは、パナマ地峡に集積するスペインの財宝を略奪すべく、ついにポート・フェザントを出発した。しかし、この襲撃計画は思わぬアクシデントのために何度も挫折しないわけにはいかなかった。
 ドレークが最初に狙ったのは、ノンブレ・デ・ディオスだった。ここではドレーク自身が出血多量の大けがをし、財宝を目の前にして退却を余儀なくされてしまった。

 一隊はピネス島からピンネースに分乗し、ノンブレ・デ・ディオスを急襲した。真夜中の午前3時頃、ドレークたちはトランペットを吹き鳴らし、太鼓を叩いて悠々と町中を行進した。ファイアパイクに点火された炎の揺らめきが、住民たちを異常な恐怖に落とし込むという意外な効果を発揮したようだった。住民たちが反撃の体制を整えるには時間がかかった。町の広場に集まった住民たちの抵抗もむなしく、短い銃撃戦でドレークたちの勝利が決まった。住民たちは一目散に逃げ出したのだ。

 ドレークたちは、スペイン人を捕虜にすると、なんなく総督邸に侵入した。そこには銀の延板が山と積まれていた。ところが、ここまで来てほかならぬドレークが出血多量のために意識を失ってしまった。先の短い銃撃戦で、ドレークは思わぬ大けがを喫していたのだ。部下たちは動揺した。彼らは、とにかくドレークを救うことが先決だと考え、財宝に手をつけずに退却することを選んだのである。
 こうして、ノンブレ・デ・ディオスの急襲は失敗した。

 ノンブレ・デ・ディオスの失敗のために、パナマ地峡襲撃の計画は大きく狂ってしまった。ドレークたちは、新たな襲撃を行うために翌年の2月まで待たなければならなかった。第1回襲撃でスペイン人の警備が強化されたうえ、パナマ一帯が雨季に入り、スペインによる財宝運搬が中断されたためだった。
 ドレークたちは原地人の手引きで、ムラタス諸島の中にあるスペイン人には絶対にわからないという碇泊地を知り、そこに身を潜めて雨季が終わるのを待つことにした。

 ドレークの2度目の襲撃は、雨季の終わりの2月にスペインの財宝輸送が再開されるとすぐに行われた。
 しかし、ここでもドレークは失敗した。ドレークたちは、パナマ地峡横断道路で財宝輸送のラバ隊を襲撃しようしたのだが、寸前で敵に察知され、財宝を運搬するラバ隊が進路を変更してしまったのだ。
 こうなると部下の士気が心配だった。2度の失敗で部下たちにやる気がなくなってしまったら、スペインの財宝を略奪することなど絶対に不可能だった。そこで、ドレークはすぐに3回目の襲撃計画を立てることにした。これこそドレークの不屈の精神だったが、これにより一行はついに莫大な財宝を手に入れることになるのである。

 1973年3月31日の夜、一行はノンブレ・デ・ディオス付近の河口から、ピンネース2隻で川を逆上り、財宝輸送隊が通るパナマ地峡横断道路近くの森林に身を潜めた。そして翌朝、200頭のラバに財宝を積んだスペインの輸送隊を発見すると、一気に襲撃、すべてを持ち帰ることができないほどの黄金を略奪したのだ。ドレークたちは、持ち帰れない分の財宝を地面に掘った穴に隠すなどしてイギリスに帰還したが、持ち帰った財宝だけでも十分過ぎる利益が上がったのだった。

●ノンブレ・デ・ディオス襲撃時の武器

 ドレークたちがノンブレ・デ・ディオス襲撃時に用意した武器は次のようなものだった。
①ターゲット
②ファイアパイク
③パイク
④マスケット銃とカリヴァー銃
⑤弓
⑥バルチザン
⑦太鼓
⑧トランペット
大英帝国を築いた海賊たち目次
●第一章:海賊が作った大英帝国の基礎|1. 60万ポンドをもたらした大遠征2.サー・フランシス・ドレークの誕生3.エリザベス期のイギリス人の野心と現実
●第二章:ドレークを育てたイギリスの大航海時代|1.イギリス人による北西・北東航路の探求2.最も危険な南西航路
●第三章:ジョン・ホーキンズと悪名高い奴隷貿易|1.ドレークを育てた港町プリマスとジョン・ホーキンズ2.サン・フアン・デ・ウルアの事件
●第四章:ドレークの時代と世界周航|1.復讐のための聖なる略奪2.不屈の執念で成し遂げた財宝略奪3.フランシス・ドレークの世界周航計画4.ドレーク海峡の発見5.カカフェゴ号とドレーク流の略奪6.ドレーク湾の銘板と最大の危機
●第五章:ガレオン船の時代|1.キャラック船からガレオン船へ2.ガレオン船とイギリス艦隊とゴールデン・ハインド号
●第六章:無敵艦隊を打ち破る|1.ドレークの先制攻撃2.無敵艦隊とイギリス艦隊3.ドレークの個人行動4.カレー沖の火船作戦5.無敵艦隊の敗走とイギリスの勝利
●第七章:フランシス・ドレークの最期|1.プリマス市長そして最後の遠征
●第八章:英国の政界制覇への道|1.オランダの台頭と二大海洋国家の激突
海賊学

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 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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