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フランボワイヤン・ワールド
海の冒険者たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


大英帝国を築いた海賊たち
第七章 フランシス・ドレークの最期

1.プリマス市長そして最後の遠征

■プリマス市長になったドレーク

 無敵艦隊を打ち破ってからのドレークは、どちらかというと運に見離されていたのかもしれない。
 1589年、ドレークは140隻の大艦隊を率いて無敵艦隊の生き残りを撲滅するためにリスボンに向かった。しかし、この遠征は失敗だった。一攫千金を夢見た未経験なジェントリー階級の志願兵が多く、参加した1万名のうち約半数が戦死あるいは病死してしまったのだ。損害の割に利益はまったくなかった。遠征に参加した兵士は、たった5シリングしかもらえなかった。そのため、ロンドンでは暴動が起こりそうになったほどだった。
 リスボンの失敗でドレークの時代は終わったように見えた。ドレークは国民的英雄には違いなかったが、女王も彼のことを疎んじるようになったらしい。ドレークはこれ以降5年以上も陸上で暮らし、プリマス市長として活躍するのである。

■ドレーク最後の遠征

 ドレークが死んだのは1596年1月27日早朝だった。それはパナマ遠征の船の上だった。海の男の最期はやはり海の上だった。
 1595年8月、ドレークはホーキンズと共にプリマスを出港した。ガレオン船6隻を含む 21隻の比較的小規模の艦隊だった。それ以前にドレークとホーキンズは財宝を満載した輸送船団がプエルトリコに碇泊しているという情報を手に入れていた。それを略奪するかたわら、パナマを攻撃するというのが2人の狙いだった。ドレークにとって、これは落ち始めた名声を挽回するチャンスだった。
 しかし、この遠征もうまくいかなかった。スペイン側では、すでにドレーク艦隊出撃の情報を入手し、万全の警備体制を敷いていたのだ。艦隊はプエルトリコ島の東端までやって来たが、城砦の砲列と艦船砲ににらまれて手を出すことができなかった。しかも、1月12日の夜明け前にホーキンズが赤痢のために死亡したのだ。
 これを期にドレーク艦隊はスペイン艦隊に攻撃を加えたが、敵の応戦も激しく、財宝を略奪することはできなかった。この後、ドレーク艦隊はドミニカ、ジャマイカ、ノンブレ・デ・ディオスを襲ったが、めぼしい獲物を手に入れることはできなかった。こうして万策尽きた時、ドレークもまた赤痢に倒れたのである。艦隊はドレークが死ぬとノンブレ・デ・ディオス沖で投錨、葬儀を行った。ドレークは鉛の棺に収められカリブの海に沈められた。トランペットが鳴り響き、ドレーク愛用の太鼓が打ち鳴らされた。
大英帝国を築いた海賊たち目次
●第一章:海賊が作った大英帝国の基礎|1. 60万ポンドをもたらした大遠征2.サー・フランシス・ドレークの誕生3.エリザベス期のイギリス人の野心と現実
●第二章:ドレークを育てたイギリスの大航海時代|1.イギリス人による北西・北東航路の探求2.最も危険な南西航路
●第三章:ジョン・ホーキンズと悪名高い奴隷貿易|1.ドレークを育てた港町プリマスとジョン・ホーキンズ2.サン・フアン・デ・ウルアの事件
●第四章:ドレークの時代と世界周航|1.復讐のための聖なる略奪2.不屈の執念で成し遂げた財宝略奪3.フランシス・ドレークの世界周航計画4.ドレーク海峡の発見5.カカフェゴ号とドレーク流の略奪6.ドレーク湾の銘板と最大の危機
●第五章:ガレオン船の時代|1.キャラック船からガレオン船へ2.ガレオン船とイギリス艦隊とゴールデン・ハインド号
●第六章:無敵艦隊を打ち破る|1.ドレークの先制攻撃2.無敵艦隊とイギリス艦隊3.ドレークの個人行動4.カレー沖の火船作戦5.無敵艦隊の敗走とイギリスの勝利
●第七章:フランシス・ドレークの最期|1.プリマス市長そして最後の遠征
●第八章:英国の政界制覇への道|1.オランダの台頭と二大海洋国家の激突
海賊学

 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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