小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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大英帝国を築いた海賊たち |
第五章 ガレオン船の時代
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1.キャラック船からガレオン船へ
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フランシス・ドレークの時代にイギリスで活躍した船といえば、なんといってもガレオン船である。
ドレークが世界周航を達成したゴールデン・ハインド号はもちろん、1588年に無敵艦隊と戦ったリベンジ号、ビクトリー号、トライアンフ号、アーク・ロイヤル号など、イギリスの主力艦船はすべてガレオン船だった。
ガレオン船の起源ははっきりしていない。名前からもわかるようにガレー船から発達したものであることは確からしい。ガレー(★18)→ガレアス(★19)→ガレオンというのが発達の経過である。ガレオン船の船首部分に、ガレー船の名残である衝角があることからもそれはうかがえる。しかし、ガレオン船の衝角は、まったく攻撃的な意味を持っていない。あくまでも名残なのである。
一般的に、ガレオン船はガレー船よりもキャラック船との比較で語られることの方が多い。
キャラック船は、北方コグ船(★20)から発達する形で15世紀後半頃に登場した帆船である。南西ヨーロッパを中心に大型武装商船として利用された。船首楼、船尾楼、船体などに複数の層を設けることができるというのが最大の特徴だった。そのため、幅や長さに比べて船体に高さがあり、全体的にずんぐりむっくりした形だった。船首楼の高さが、船尾楼とほとんど変わらないのである。
これに対して、ガレオン船では、船首楼、船尾楼はもちろん船体全体の高さも比較的低くなり、船体が細長く改良されている。正確な比率を算出することは不可能だが、全長:龍骨:幅の比で、ガレオン船は4:3:1、キャラック船は3:2:1という数字も上げられている。船の大きさもガレオン船の方がはるかに大きい。キャラック船は大きくても200トンクラスだったが、ガレオン船では特に大きなものでは1000トンを超えることもあった。
キャラック船が商船として発達したのに対し、ガレオン船は戦艦として発達したという違いはある。しかし、こうした改良によって、ガレオン船は操縦性、攻撃性においてキャラック船をはるかに上回るものに発展し、海洋活動の中心を占めるようになったのである。
●キャラック船とガレオン船
ガレオン船の方が船首楼が低くなり、全体がスマートになっている。
◆脚注◆
★18 ガレー船
ギリシア・ローマ時代から地中海で活躍した軍船。多数のオールを備えた手漕ぎの船で、船首部分に鋭い衝角を備えていた。2段擢船、3段擢船というように漕ぎ手の部屋を層構造にした大型船もあった。
★19 ガレアス船
オールをとりつけた帆船。ガレー船から発展した。ガレー船と同じように船首部分に衝角を備えていたが、舷側が高く、船首楼、船尾楼もあり、非常に大型だった。
★20 北方コグ船
中世末期に北ヨーロッパの貿易を支配したハンザ同盟の商船として使われた代表的な船。クリンカー造り(細長い外板を順々に重ね合わせて釘付けにした構造)だが、舵は船尾中央についており、バウスプリットもついていた。マストは
1本だった。
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大英帝国を築いた海賊たち目次 |
●第一章:海賊が作った大英帝国の基礎|1. 60万ポンドをもたらした大遠征|2.サー・フランシス・ドレークの誕生|3.エリザベス期のイギリス人の野心と現実|
●第二章:ドレークを育てたイギリスの大航海時代|1.イギリス人による北西・北東航路の探求|2.最も危険な南西航路|
●第三章:ジョン・ホーキンズと悪名高い奴隷貿易|1.ドレークを育てた港町プリマスとジョン・ホーキンズ|2.サン・フアン・デ・ウルアの事件|
●第四章:ドレークの時代と世界周航|1.復讐のための聖なる略奪|2.不屈の執念で成し遂げた財宝略奪|3.フランシス・ドレークの世界周航計画|4.ドレーク海峡の発見|5.カカフェゴ号とドレーク流の略奪|6.ドレーク湾の銘板と最大の危機|
●第五章:ガレオン船の時代|1.キャラック船からガレオン船へ|2.ガレオン船とイギリス艦隊とゴールデン・ハインド号|
●第六章:無敵艦隊を打ち破る|1.ドレークの先制攻撃|2.無敵艦隊とイギリス艦隊|3.ドレークの個人行動|4.カレー沖の火船作戦|5.無敵艦隊の敗走とイギリスの勝利|
●第七章:フランシス・ドレークの最期|1.プリマス市長そして最後の遠征|
●第八章:英国の政界制覇への道|1.オランダの台頭と二大海洋国家の激突| |
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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