小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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イオの末裔
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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大英帝国を築いた海賊たち |
第二章 ドレークを育てたイギリスの大航海時代
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2.最も危険な南西航路
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北東および北西航路の探求は、派手な宣伝活動を伴い、まるで国家的な冒険事業のような形で進行した。これに対して、地味な経験の積み重ねといった形で開拓されようとしていた航路があった。南西航路がこれである。フランシス・ドレークの世界周航も、ここでいう南西航路探求の延長線に位置するものだといえる。
南西航路は、アフリカのモロッコやギニア、さらに西インド諸島を目指すというものだった。1550年代からトマス・ウィンダムやジョン・ロックといった男たちが何度となく西アフリカに航海し、南西航路の下地を作った。
これらの航海は、ポルトガルやスペインに警戒心を起こさせた。1494年、ポルトガルとスペインは、ローマ・カトリック教皇(★10)の権威の下にトリデシリャス条約(★11)を結び、それ以降に地球上で発見されるに違いない土地の権利を完全に独占してしまった。したがって、少なくとも理論的には西アフリカはポルトガルの、中南米はスペインのものだった。この時点で、イギリスはまだ中南米に進出してはいなかったが、すでにフランスの海賊たちがカリブ海を荒らし回っていただけに、スペインもイギリスの動きに警戒しないわけにいかなかったのだ。ポルトガルとスペインは、何度となくイギリスに抗議した。
しかし、イギリスは止めなかった。すでに宗教改革を成し遂げていたイギリス人にとって、はるか彼方のローマ教皇の権威など、なにものでもなかったのだ。新教的な傾向を持つエリザベスが女王に即位した時、このような対立は、少なくとも水面下において決定的となった。1561年にジョン・ロックが黄金海岸を目指した時、船団の中にはエリザベス女王の貸与した4隻の船が含まれていたのである。西アフリカまで進出したイギリスの航海者たちが、次に中南米を目指すのは当然の成行きだった。西アフリカから西へ進めば、間違いなくカリブ海に到達できるのである。
もちろん、この航海は今までになく危険なものである。これは大国スペインに喧嘩を売るのと同じなのだ。しかし、時代は確実に変わりつつあった。だれかがそれを成し遂げなければならなかった。こうして、ジョン・ホーキンズやフランシス・ドレークの登場が準備されたのである。
●各方面航路
●チューダー王朝期の航海者たち
国王 |
航海者 |
へンリー7世
(1485~1509) |
ジョン・力ボット、ニューファンドランド沿岸航海(1497)
セバスチャン・力ボット、ハドソン湾に入港(1509) |
ヘンリー8世
(1509~47) |
セバスチャン・力ボット、ロジャー・バーロウ、ヘンリー・ラティーマがラ・プラタ河探検(1526)
ジョン・ラット、カリブ海に入る(1527)
●北東航路
リチャード・チャンセラー、ロシア到達(1535) |
エドワード6世
(1547~53) |
●南西航路
トマス・ウインダム、モロッコへ航海(1551)
トマス・ウインダム、西アフリカ黄金海岸へ (1553) |
メアリー1世
(1553~58) |
●北西航路
スティーブンソン・バラ、力タイを目指し、ロシア北の力ラ海手前まで航海(1556)
●南西航路
ジョン・ロック、黄金海岸から大量の金を輸入(1554)
ウイリアム・タウンスン、計4回の西アフリカ航海決行(1555~1559) |
エリザベス1世
(1558~1603) |
●北東航路
アーサー・ベット、チャ-ルズ・ジャックマン、力ラ海手前まで航海(1580)
モスクワ・カンパニーの社員、力ラ海横断、北部シベリアに到達(1584)
●北西航路
マーティン・フロビッシャー、バッフィンランドのフロビッシャー湾発見(1576)
ジョン・デービス、グリーンランドゴートホープ近辺に到達。その後バッフィンランドのカンバーランド湾発見(1585)
ジョン・デービス、グリーンランド西岸沿いに北緯72度まで北上(1587)
東インド会航のジョージ・ウェイマス、ハドソン海峡入口に到達(1602)
●南西航路
女王の船計4隻を含むジョン・ロックの船団、黄金海岸まで航海(1561)
ジョン・ホーキンズ、三角貿易に乗り出す(1562) |
◆脚注◆
★10 ローマ・カトリック教会
ニケーア公会議(325年)で公認されたアタナシウスの三位一体説(神、イエス、聖霊は等質で不可分とする主張)を正統の教義とする。8世紀頃からコンスタンティノープル教会(1054年からギリシア正教会)と首位権を争う。9世紀当時、両者はほぼ完全に分離し、組織、運営とも別個に。
★11 トリデシリャス条約
1494年。この条約により、西経46度の子午線から西はポルトガル、東はスペインのものと決められた。
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大英帝国を築いた海賊たち目次 |
●第一章:海賊が作った大英帝国の基礎|1. 60万ポンドをもたらした大遠征|2.サー・フランシス・ドレークの誕生|3.エリザベス期のイギリス人の野心と現実|
●第二章:ドレークを育てたイギリスの大航海時代|1.イギリス人による北西・北東航路の探求|2.最も危険な南西航路|
●第三章:ジョン・ホーキンズと悪名高い奴隷貿易|1.ドレークを育てた港町プリマスとジョン・ホーキンズ|2.サン・フアン・デ・ウルアの事件|
●第四章:ドレークの時代と世界周航|1.復讐のための聖なる略奪|2.不屈の執念で成し遂げた財宝略奪|3.フランシス・ドレークの世界周航計画|4.ドレーク海峡の発見|5.カカフェゴ号とドレーク流の略奪|6.ドレーク湾の銘板と最大の危機|
●第五章:ガレオン船の時代|1.キャラック船からガレオン船へ|2.ガレオン船とイギリス艦隊とゴールデン・ハインド号|
●第六章:無敵艦隊を打ち破る|1.ドレークの先制攻撃|2.無敵艦隊とイギリス艦隊|3.ドレークの個人行動|4.カレー沖の火船作戦|5.無敵艦隊の敗走とイギリスの勝利|
●第七章:フランシス・ドレークの最期|1.プリマス市長そして最後の遠征|
●第八章:英国の政界制覇への道|1.オランダの台頭と二大海洋国家の激突| |
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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