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フランボワイヤン・ワールド
幻想都市計画論
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


第1章 都市のリアリティー 
1 リアルとは?

◆幻想的な都市

 魅力的な都市が登場すると、それだけでファンタジーが魅力的になる。しかし、ファンタジーを盛りあげるような魅力的な都市は、ただ空想しているだけでは作ることはできない。どんなに幻想的な都市でも、都市には 「都市らしさ」といったものが必要なのだ。
 それは、都市のリアリティーといってよいかも知れない。幻想的な都市であればあるほど、ここでいうリアリティーが大切になる。リアリティーによって、都市の持つ幻想的な部分が、何倍にも生きてくるのである。

 では、“魅力的な都市”とは、具体的にどんな都市のことだろうか?
この答えは簡単に出せるものではない。というのも、何を魅力的に感じるかは、読み手によって違いがあるからだ。しかし、ここで考えてもらいたい。たしかに何を魅力的に感じるかは読み手によって違うだろうが、それでも「指輪物語」のモリヤが多くの人の心をとらえたように、広く人々に受け入れられる都市を作ることはできるはずだ。また、描写する力をのぞけば、そうした都市は私たちでも作ることかできるに違いない。

……たとえばある都市は、渦巻状に木々が生い茂った森の中に存在している。そのため、外部からこの都市に侵入しようとするものたちは、森の中の道を渦巻状に進む必要かあり、侵入するのが非常に困難になる。木の上には見張り台もあって、侵入者がいれば、その情報がすぐに都市の中心に伝わってしまうのだ……。

 このような都市は、その設定だけを見ても、おもしろそうと思わせる何かを持っている。都市メイキングに興味のある人は、少しでも魅力ある設定を自分の都市に入れ込みたいと望むに違いない。そして、そのように望むことは絶対に正しいと私も思っている。

 ファンタジーの魅力は、自分の希望を他のジャンルよりも叶えやすいということだ。こんな都市を作りたいと思ったら、その通りにそれを作ることができる。現実の中ではありえないような思い付きの都市であっても、ファンタジーの中では許されるのだ。

 ここで、注意してほしいことがある。それは、ただ思い付きだけでは、魅力的な都市を作るのは難しいということだ。自分の思い付きを生かしたいと思えば思うほど、思い付きだけに頼っていてはいけないのである。

◆魅力的な都市を作るには

 もう一度、先ほどの都市の場合を考えてみよう。
 侵入するのが困難であれば、当然のように、出ていくのだって困難なはずだ。つまりこの都市では、外部の世界と交流することが困難なのだ。
 それは、通常の都市としてみれば欠点ともいえる環境である。なぜなら、都市は人間 (ファンタジーでは、人間でなくても一向にかまわないが)の住むところであり、そうである以上は、その中で人間の生活が可能でなければならないからだ。簡単な話、そこには最低限、人間が生きていけるだけの衣食住がそろっていなければならないのである。

 しかし、衣食住のすべてを 1つの都市の中で自給自足するのは、なかなか難しいことだ。こんなことは、食料だけを考えてもあきらかだろう。農作物を自給するには田畑が、魚類を自給するには漁場が、肉類を自給するには牧草地が必要になるのである。そしてもしも (多くの場合そうなのだが)これらを自給できないとなれば、別の場所から輸入しなければならない。
 そうなれば、そのための輸送手段、商人、市場などのものが、都市には必要となってくる。これは結局、“すべてを自給できない都市には、外部との交流が欠かせない”ということなのだ。また、そうでなければ、都市で生活することは不可能なのである。

 このように考えてみれば、思い付きだけではいけないといった意味も、わかってもらえるだろう。
 森の中に都市を作りたい―。もしも、そのような希望を持ったら、そのために何が必要かをできるだけ具体的に考えなければいけない。そうすることが、思い付きを生かすために必要な手順なのだ。

 これがすなわち、都市をリアルにする作業である。といっても誤解しないでもらいたい。現実世界にある現実的な都市を作れ、といっているわけではない。あなたの持つファンタジー世界の中にありそうな都市を作れ、ということなのだ。読み手が「いかにもありそう」と納得できるようにすることがリアルにするという意味である。この本では、リアルという言葉をこの定義で使用している。
 たしかに、ファンタジーなのだからリアルである必要はないと考えるのは 1つの見方だろう。しかし、作者がリアリティーを考えた上であえて無視するのと、リアリティーを考える能力がない場合では、結果はおのずと変わるに違いない。

 では、リアルな都市には、思い付きのほかにいったい何が必要なのだろう? これを知るには、現実の都市を参考にするのが一番だ。地球上には、紀元前という古い時代から数多くの都市が存在し、また現在も存在している。これらの都市を見渡してみれば、都市に必要な要素がおのずと見えてくるはずである。
幻想都市計画論目次
第1章 都市のリアリティー


1 リアルとは?
2 現実の都市を見る
3 何から始めるか

第2章 目的別幻想都市計画論


■軍事都市

1 理想の軍事都市をもとめて
2 軍事都市の施設と機能
3 脅威の存在が都市に与える影響
4 立地場所を考える
5 防壁のいろいろ

■宗教都市

1 宗教都市とは何か?
2 中心から都市を作る
3 宗教都市の分析
4 宗教都市の中身
5 宗教都市らしさのために

■商業都市

1 なぜ商業都市なのか?
2 商業都市の立地条件と形態
3 商業都市の構造と要素

■行政都市

1 行政都市の特徴
2 王宮都市の形態
3 王宮都市の構造と要素
4 王宮のない中心都市

■鉱山都市

1 鉱山都市の特徴
2 鉱山都市の形態
3 鉱山都市の構造と要素

■大学都市

1 大学都市の特徴
2 大学都市の形態
3 大学都市の構造と要素
4 魔法学院都市

■植民都市

1 植民都市の特徴
2 植民都市の形態
3 植民都市の構造と要素

第3章 条件別幻想都市計画論


0 概要
1 「立地場所」から作る
2 「世界背景」から作る
3 「気候条件」から作る
4 「存在意義」から作る
5 「規模」から作る
6 「都市の中身」から作る


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小説『イオの末裔』〔Kindle版〕の販売に合わせて、同タイトルのブログ「イオの末裔」を始めました。よろしくお願いします。
 

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 小説
イオの末裔
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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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