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フランボワイヤン・ワールド
幻想都市計画論
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


第2章 目的別幻想都市計画論 
■植民都市

2 植民都市の形態

■植民都市と本国の関係

 植民都市における緊迫したドラマは本国と植民都市との間の「支配・被支配」の関係から生まれる。
 植民都市においては、この関係はいろいろな部分に目に見える形であらわれている。逆のいいかたをすれば、支配・被支配の関係が目に見える形であらわれていればいるほど、植民都市におけるドラマはリアリティを増すということだ。
 巨視的に見たとき、本国と植民都市の関係をもっともはっきりとあらわす具体的な要素はなんといっても交通手段である。植民都市は経済においても軍事においても本国の支配を受けている。しかし、もしも本国と植民都市とがなんらかの交通手段で結ばれていなければ、そのような支配は不可能だ。だから、植民都市を作る場合には中身をどうこうするという前に、この交通手段のことを考えなければいけない。それが植民都市の立地や形態を大きく左右するのである。

 交通手段には陸路と海路がある。そして、陸路であっても海路であっても、支配と被支配の関係をあらわす方法がある。ここでその方法を紹介しよう。

■植民都市と本国を結ぶ街道

 本国と植民都市とが陸路でつながっている場合には、その関係は街道によって表現される。したがって、本国と植民都市との関係は地図の上にはっきりとあらわれることが少なくない。

 ローマ帝国時代の街道に、このような極端な例を見ることができる。
 「すべての道はローマに通じる」といわれるように、ローマ時代にはあらゆる植民都市がローマと街道によってつながれていた。その街道に、ローマと植民都市との関係をはっきりと見ることができる。植民都市がローマにとって重要であればあるほど、その傾向は顕著になる。

 港町オスティアとポルテュス港の場合もそうだ。これらの都市はローマからそう遠くなく、ローマにとって非常に重要な貿易都市だった。そこで、これらの都市はいかにもローマに従属するように、大きな街道で直接ローマと結ばれていた。何か事件が発生したときには、何千、何万という軍隊が、この街道を移動したに違いない。これらの街道は、都市の内部を突き刺すように貫いており、それによって、ローマとの強い結びつきをあられしているようだ。

本国と植民市の間の街道沿いに点在する駐屯所 

 しかし、本国と植民都市は単に街道によって結ばれていればよいというわけでもない。植民都市が本国に近い場合には、本国と植民都市の間には街道だけあれば十分だろう。だが、植民都市が本国から非常に遠く離れている場合にはそれだけではいけないのだ。馬にしろ、徒歩にしろ、遠方へ旅するには途中で休息する必要がある。そこで遠方の植民都市へと向かう街道沿いには、休息するための宿場町とか軍駐屯地、別の小さな植民都市などが存在するのである。

■港で結ばれた植民都市

 本国と植民都市が海路によって結ばれている場合、支配・被支配の関係は目に見える形であらわしにくいように感じられる。陸路の場合は街道があるが、海路にはそのようなものは存在しない。
 したがって、海路の場合、たとえ全体的な地図を見たとしても、本国がどこなのかはなかなかわからないことが多い。

本国と植民都市を寄港地で結ぶ 

 しかし、そうはいっても本国と植民都市の関係をあらわすものが存在しないわけではない。最初に思い付くのは、海路で結ばれている植民都市には何はなくとも港が必要だということだ。
 第2には、陸路の場合同様に、海路の途中にいくつかの寄港地を作ることで、本国と植民都市との関係を表すという方法がある。海の上には街道のように目に見えるものを作ることはできないが、寄港地が存在することで、街道と同じような航路が浮かびあがってくるわけだ。植民都市が遠方にある場合には、食料の補給などが必要だから、寄港地の存在はなおさら重要になるのである。

(本文中のイラストは深田雅人作)
幻想都市計画論目次
第1章 都市のリアリティー


1 リアルとは?
2 現実の都市を見る
3 何から始めるか

第2章 目的別幻想都市計画論


■軍事都市

1 理想の軍事都市をもとめて
2 軍事都市の施設と機能
3 脅威の存在が都市に与える影響
4 立地場所を考える
5 防壁のいろいろ

■宗教都市

1 宗教都市とは何か?
2 中心から都市を作る
3 宗教都市の分析
4 宗教都市の中身
5 宗教都市らしさのために

■商業都市

1 なぜ商業都市なのか?
2 商業都市の立地条件と形態
3 商業都市の構造と要素

■行政都市

1 行政都市の特徴
2 王宮都市の形態
3 王宮都市の構造と要素
4 王宮のない中心都市

■鉱山都市

1 鉱山都市の特徴
2 鉱山都市の形態
3 鉱山都市の構造と要素

■大学都市

1 大学都市の特徴
2 大学都市の形態
3 大学都市の構造と要素
4 魔法学院都市

■植民都市

1 植民都市の特徴
2 植民都市の形態
3 植民都市の構造と要素

第3章 条件別幻想都市計画論


0 概要
1 「立地場所」から作る
2 「世界背景」から作る
3 「気候条件」から作る
4 「存在意義」から作る
5 「規模」から作る
6 「都市の中身」から作る

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小説『イオの末裔』〔Kindle版〕の販売に合わせて、同タイトルのブログ「イオの末裔」を始めました。よろしくお願いします。
 

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