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フランボワイヤン・ワールド
幻想都市計画論
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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イオの末裔
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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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イオの末裔
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 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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第2章 目的別幻想都市計画論 
■軍事都市 

サンプル軍事都市ギゼル 

4 立地場所を考える

■地理上の位置を考える

 軍事都市が建てられる場所は、次の2点を考えて決められる。

(1)地理 国の重要な地点(戦略拠点)
(2)地形 重要な地点にある防御・出撃しやすい場所

 一般的に地理、つまり国の重要な地点にはどんなところがあるかはチェックリストにあげている。

▼チェックリスト ≪国の重要な地点≫
国境、見晴らしのよい地点、街道(幹線道路)、街道の集まる場所、移動に便利な場所、軍港、軍事施設、首都、地域における行政中心地、商業地帯、工業地帯、農業地帯、資源地帯、聖地

 地理上のどの地点に都市を作るかは、戦術やほかの都市との位置関係なども、考えに入れたほうがよいだろう。

 戦術からは、その軍事都市が、もっぱら要塞として使われるのか、出撃基地として使われるかを考える。
 たとえば帝政ローマでは、国境警備においては機動防御という思想が取られていた。冬営地(冬を越すための要塞で時間が経つとともに都市化していった場合がある)にいる軍隊は、異民族の侵入の知らせを受けるとともに出撃してこれを撃退するのである。こうした戦術の際には、機動性の発揮できる (交通の便がよい)地点でなければならないだろう。

 また、他都市との連携も考える必要がある。援軍はどこからくるのか、側面援助をしてくれる都市や軍事施設はどこにあるのかも考えてみよう。あまりにも孤立した都市というのは非常に考えにくいからだ。

 政治・経済面も忘れてはいけない。世界状況や設定から不自然な場合が出てくるかもしれない。

 たとえば、日本の戦国時代、城の大まかな分け方として山城と平城という考え方があった。山城はまだ、一国・数国内での争いを行っている分には十分だったが、やがて数国を統合した大名たちが天下を争うようになると、用をなさなくなってくる。軍事力の基となる経済力が以前とは比較にならないほど必要になったからだ。そのため、平地に設けられる平城へと城のタイプが移っていく。交通の便がよく人が集まりやすく、城下町を拡大でき、結果として経済力をあげることができるからだった。
 にもかかわらず、あいかわらす山城に籠って天下を目指し、実際に統一を果たしたならどうだろうか? 設定上の別の理由がない限りは不自然ではないだろうか? こうした世界設定を前提としたチェックは、軍事都市だけでなくほかの都市を作る際にも行っておいた方がよいだろう。

■地形を利用した自然の防御

 都市の防御を考える場合、何よりも重要なのは地形だ。
 地図の上では戦略拠点であることはもちろんだが、その地ではよりよい防御をとれる地形が利用される。
 いわゆる要害の地に都市を建設すれば、人工的な防御施設などまったく必要ないといってもよいのである。たとえ必要としても、ほかの立地条件に比べて、それだけ簡単なものですむのだ。
 立地条件というには少し極端な例だが、都市全体が空中に浮いているような場合を考えてもらいたい。このような都市では、空中を飛んで攻めてくるような敵が存在しないかぎり、防御施設は必要ないといってよいだろう。

 ここで、自然の要害によって守られ、人工的な防御方法を持たなかった都市についても紹介しておこう。
 現在でも、前6世紀頃の面影を残しているといわれる、エトルリアのオルテという街である。
 もちろん、この街が前 6世紀のままだというのではないが、非常に古い時代から、少しも変化していないだろうと考えられているのである。
 この街は、岩山の上に建っている。そこに、今にも溢れて落ちそうなくらい、家並みがびっしりと並んでいるのである。そのためこの街では、一度として市壁をめぐらせる必要はなかった。そして、今なお滅びずに存在しているのである。
 軍事都市(普通の都市でも)で防御しやすい地形には図のような場所があるだろう。

▼都市防御に適した地形

オルテタイプ 
 
河の中州
 
 
 
谷間
 
砂漠
 
崖上
 
(本文中のイラストは深田雅人作)
幻想都市計画論目次
第1章 都市のリアリティー


1 リアルとは?
2 現実の都市を見る
3 何から始めるか

第2章 目的別幻想都市計画論


■軍事都市

1 理想の軍事都市をもとめて
2 軍事都市の施設と機能
3 脅威の存在が都市に与える影響
4 立地場所を考える
5 防壁のいろいろ

■宗教都市

1 宗教都市とは何か?
2 中心から都市を作る
3 宗教都市の分析
4 宗教都市の中身
5 宗教都市らしさのために

■商業都市

1 なぜ商業都市なのか?
2 商業都市の立地条件と形態
3 商業都市の構造と要素

■行政都市

1 行政都市の特徴
2 王宮都市の形態
3 王宮都市の構造と要素
4 王宮のない中心都市

■鉱山都市

1 鉱山都市の特徴
2 鉱山都市の形態
3 鉱山都市の構造と要素

■大学都市

1 大学都市の特徴
2 大学都市の形態
3 大学都市の構造と要素
4 魔法学院都市

■植民都市

1 植民都市の特徴
2 植民都市の形態
3 植民都市の構造と要素

第3章 条件別幻想都市計画論


0 概要
1 「立地場所」から作る
2 「世界背景」から作る
3 「気候条件」から作る
4 「存在意義」から作る
5 「規模」から作る
6 「都市の中身」から作る

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小説『イオの末裔』〔Kindle版〕の販売に合わせて、同タイトルのブログ「イオの末裔」を始めました。よろしくお願いします。
 

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