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フランボワイヤン・ワールド
幻想都市計画論
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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第1章 都市のリアリティー 
2 現実の都市を見る

◆ハンザの首都リューベック

 ここでは、歴史上に存在した都市を取りあげることで、都市というものが実にさまざまな要素から作られているのだということを、みなさんに知ってもらいたい。

 まず始めに、次にあげるリューベック(13世紀頃)の地図を見てほしい。

 

 これは、非常に大雑把な地図であるが、これを見ただけでも、都市の中にはいろいろなものかあるということがわかるだろう。

 しかし、ただ単に「いろいろなものがあるなあ」と感心するだけでは困る。どうしてそうなのか、ということがわからなければいけない。これを知るために、リューべ、ソクという都市の歴史を調べてみよう。

 リューベックは、1143年に北部ヨーロッパのハンザ同盟諸都市の商人たちが、ハンザ同盟の首都にするために、バルト海沿岸部に作った遠隔地貿易のための商業都市である。
 都市の作られた場所や、内部の構造にも、こうした目的意識がはっきりとあらわわれている。都市の大部分が商人や手工業者の居住区となっていることも、これが商業都市だということを知れば、すぐに納得できるのである。船着き場の必要性や、都市そのものがバルト海の近くにある理由も説明できるのだ。

 では、リューベックと比較する意味で、これとはまったく異なる帝政期のローマの様子を簡単に見てみよう。

 

 どうだろうか。ちょっと見ただけで、ローマがリューベックとは非常に異なっていて、「神殿」「浴場」「競技場」ばかりがやたらと多いことがわかるだろう。
 2つの都市の間に千年近い時代の隔たりがあるというのは、もちろん大きな理由の 1つである。ローマに神殿が多く、リューベックに教会が多いのなどは、はっきりいって時代の違いのためだ。ローマにも、もちろん教会は存在したが、当時はキリスト教がヨーロッパに入り込んだばかりの時期であり、キリスト教が隆盛を極めている中世ヨーロッパの都市と教会の規模や数を比べても、異なっているのは当然なのだ。
 しかし、「浴場」や「競技場」の数は、時代が違うというだけでは説明できない。リューベックには、ローマのような大掛かりな娯楽施設としての「浴場」「競技場」がどこにも存在していない。

 このような違いは、これらの都市が持っている目的意識の違いからしか説明できない。リューベックは、あくまでもハンザ同盟の商業都市であって、人間が遊ぶ場所ではないのだ。これに対してローマでは、時の政治情勢から民衆の歓心を買う必要があり、数多くの娯楽施設が作られたのである。娯楽施設の有無という、どうでもよさそうなことにも、都市の目的や政治情勢といった時代背景が深く反映しているわけだ。

 このように都市というものは、多くの場合その目的を持って存在している。そして、その目的に合わせて、内部の要素が自然と決定されるのである。もちろん、時代や政治情勢なども重要で、いろいろな状況の絡み合いとして、その要素が決定されてくるのである。

 そこで次に、現実的な都市にはどのような状況が考えられるかを、便宜的にいくつかに分類してみる。すると、おおよそ次のようになるだろう。

(1) 存在意義
(2) 立地条件
(3) 世界背景(時代・技術・文化)
(4) 気候
(5) 規模

 これらの状況により、都市の持つ雰囲気、構造、構成物などが決まり、またそのすべてから1つの都市か作られるのである。都市の持つ要素の成因が、すべてこの状況だけで説明できるとはいわない。しかし、少なくとも、都市に最低限必要な要素程度は説明できるはずだ。
 では実際に、リューベックの要素を、これに準じた観点で説明してみようo

◆存在意義

 リューベックはハンザ同盟の商業都市として作られた。だから、都市の中に商業に関するものが多いのは当然だ。ここで、商業関係の施設をいくつかあげてみよう。

【1】 商人居住区・手工業者居住区

 リューベックの地図の中で、最も広い範囲を占めているのが、商人および手工業者の居住区である。
 商人と手工業者の数に関しては、だいたい次のような割合であったと想像されている。

 手工業者…40% 独立商人…40% 地域向けビール醸造業者…20%

 このように考えてみると、商人が特別多かったというわけでもない。しかし、手=業者の多くは、ビールの樽を作る職人のように、輸出業者に付属するような存在だったようだ。

【2】 船着き場・船

 遠隔地貿易都市である以上、船着き場は必要不可欠である。当時の貿易は、ほとんどが船によって行われていたのだ。

【3】 通貨両替場・中央市場・塩市場・木材市場

 中央市場に通貨両替場があるのなどは、いかにも遠隔地貿易都市らしいといえるだろう。このような都市には、いろいろな国の人間が集まり、彼らはみな、それぞれの通貨を持っているからだ。
 塩市場と木材市場は次の理由から存在していた。
 リューベックの主要な貿易品目には、ニシンが含まれていた。塩がなければこのニシンを保存することができないのである。リューベックの商人たちは、近くのリューネブルクで塩を入手し、それを塩船でスウェーデンのスコーネ (当時はデンマーク領だった)へ運び、そこでニシンを塩漬けにして持ち帰ったのである。
 木材は、製塩のための燃料として使われた。もちろん、船や家を作るにも木材は必要である。

◆都市の構造

 存在意義から導き出される要素として都市の構造がある。
 これは、リューベックの中心地にある市場の周辺の拡大図だ。

 

 道路に囲まれた各ブロック内の敷地の形に注意してほしい。
 さて、この敷地の形を見ると、どれもやたらと細長いことに気付くだろう。これは、数多くの建物のすべてを道路に面して建てるための工夫である。道路に面する建物の数を増やすと、ごく自然に、道路に面した幅が狭くなり、奥行きが深くなる。荷物の出し入れが頻繁な貿易業者や手工業者中心の都市であれば、こうした配慮も当然のことなのである。

◆立地条件

 リューベックはバルト海から数マイルだけ内陸部に入り込んだ位置に存在している。バルト海に通じるトラベ河の中洲のような場所に位置しており、船の出入りも可能である。
 リューベックがハンザ都市であって、バルト海を利用した貿易を目的としていたことを考えれば、これはまったく当然のことといえる。

 しかし、ここで注意してほしいのは、もしも、貿易ということだけを考えるなら、なぜリューベックの都市そのものをバルト海に面した位置に作らなかったのかという問題だ。前の地図からではわからないが、リューベックの存在するトラベ河の中洲は、こんもりと盛りあがった山のようになっており、都市の中心である聖マリア教会や中央市場のあたりが、山の頂上付近になっている。これは、自然成長的な都市にはあまり見られない状態であって、地形をほとんど無視しているといえる。
 とするなら、なおさらバルト海から数マイルも内陸部に貿易都市を建設することには、特別な理由がなければならないだろう。「そんなことまで考える必要はない。偶然にそうなったのだ!」という考え方もできるかも知れない。 しかし、そこにはちゃんと納得できる理由が存在しているのである。
 当時のヨーロッパの近海には、海賊がうようよしていた、というのがその理由だ。この結果、当時の貿易都市の多くが、海の近くでありながら、直接海に面していないような場所に作られるという現象が起こったのである。
 パルト海のまわりには、ヴァイキング時代に多くの貿易都市が栄えていたが、ヴァイキングの港もまた、海賊のことを考えていた。これらの貿易都市は、河を遡ったところや、小さな島がたくさんあって海賊たちが襲撃しにくいような入江の中に作られていたのである。

◆世界背景

 都市には、その世界の時代や技術や文化の状況などから決定される要素もある。これをまとめると、世界背景による要素といえるだろう。
 具体的に考えてみよう。
 飛翔兵器の技術があたりまえの世界で、都市を周壁で幾重にも囲むのは無意味なことだ。また、宗教の影響がまったくない文化の世界に、はたして教会が存在するだろうか。これらは、都市の存在意義には関係ない。それがどんな都市であろうと、世界背景によって決定される要素なのだ。
 リューベックの場合、ヨーロッパ中世という世界背景がある。この世界では、それが都市であるかぎりは、必ず存在しているものがあった。「周壁」「教会」「市場」の三要素である。これらの要素は、中世ヨーロッパ都市の基本三要素であって、存在意義だけから導き出されるものではない。逆にいえば、中世ヨーロッパ的な都市を作ろうとする場合に必要になる要素なのである。

◆気候・規模

 気候と規模については特に説明しない。というのも、リューベックがこれらによって受けた影響はそれほど大きくないからだ。どうしても、気になる人は調べてみてもよいかもしれないが、それよりも、寒い場所だけにあるものや、小規模な都市には必要のないものなどを考えてみれば、すぐにいくつかの要素が思い当たるだろう。

(本文中のイラストは深田雅人作)
幻想都市計画論目次
第1章 都市のリアリティー


1 リアルとは?
2 現実の都市を見る
3 何から始めるか

第2章 目的別幻想都市計画論


■軍事都市

1 理想の軍事都市をもとめて
2 軍事都市の施設と機能
3 脅威の存在が都市に与える影響
4 立地場所を考える
5 防壁のいろいろ

■宗教都市

1 宗教都市とは何か?
2 中心から都市を作る
3 宗教都市の分析
4 宗教都市の中身
5 宗教都市らしさのために

■商業都市

1 なぜ商業都市なのか?
2 商業都市の立地条件と形態
3 商業都市の構造と要素

■行政都市

1 行政都市の特徴
2 王宮都市の形態
3 王宮都市の構造と要素
4 王宮のない中心都市

■鉱山都市

1 鉱山都市の特徴
2 鉱山都市の形態
3 鉱山都市の構造と要素

■大学都市

1 大学都市の特徴
2 大学都市の形態
3 大学都市の構造と要素
4 魔法学院都市

■植民都市

1 植民都市の特徴
2 植民都市の形態
3 植民都市の構造と要素

第3章 条件別幻想都市計画論


0 概要
1 「立地場所」から作る
2 「世界背景」から作る
3 「気候条件」から作る
4 「存在意義」から作る
5 「規模」から作る
6 「都市の中身」から作る

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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