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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


アルゴー探検隊の冒険
第四章 アルゴー号

1.アルゴー号の建造

 英雄たちの招集に続いて、イアソンが行ったのは船の建造だった。黒海東岸まで出かけるには、なによりも船足の速い立派な船が必要だった。

 黒海は内海で、しばしば濃い霧が立ち込め航海が困難となる。古代ギリシア人からは「無愛想な海」と呼ばれていたが、それ以上にそこに到達すること自体が非常に難しい海だった。というのは黒海の玄関にあたるマルマラ海には、その両端に細長い廊下のような海峡、へレスポントス海峡とボスボラス海峡があるからだ。これらの海峡は、強い海流と東北風のため、航海者にとって最高に危険な場所だった。
 しかし、通過するのが不可能というわけではなく、海流や風に負けない快速船にだけそれが可能だった。

●アルゴー号イメージ

 そこでイアソンは、ギリシアで最高の船大工アルゴスに助力を求めた。
 依頼を受けたアルゴスは、ペリオン山から切り出した於をパガサイ湾に運んで船を造った。船は片側に25丁ずつ、合わせて50丁の櫂(かい)を備えており、船のへさきにはドドナの予言の森の樫材が用いられた。
 ドドナの森というのは、アドリア海に面するエペイロスにあったというゼウスの神託所で、船の建造にあたって女神アテナがその樫材を寄付したことになっている。そのために建造された船は不思議な予言の能力を持っていた。
 こうして、完成した船には「快速」という意味の「アルゴー号」という名前がつけられた。
 これだけがわかっていることだ。
 遠征中、英雄たちがアルゴー号を担いでリビアの砂漠を12日間もさまようという事件が語られていることから、非常に軽い船だったこと、矢の羽を持つ怪鳥に襲われるという事件から、屋根がなかったことなども想像できる。しかし、それがどのような船だったか、伝説はあまり詳しく語っていない。そこで、ここでは古代のギリシア人がどのような船に乗っていたのか、遺跡に描かれた絵や文献から再構成してみることにしよう。

●ギリシアの切手にあるアルゴー号

アルゴー探検隊の冒険目次
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●第一章:世界最古の海洋冒険伝説「アルゴー探検隊」//|1.ギリシア神話のアルゴー伝説2.アルゴー探検隊はいつ遠征したか?
●第二章:英雄イアソンと伝説の王国イオルコス//|1.イオルコス王家の正統・英雄イアソン2.伝説の王国イオルコス(その1)3.伝説の王国イオルコス(その2)4.伝説の王国イオルコス(その3)
●第三章:アルゴー号の乗組員//|1.ギリシア中から集まった50人の英雄たち2.神と英雄3.犠牲の儀式と信託
●第四章:アルゴー号//|1.アルゴー号の建造2.ミノアの船3.古代船の建造方法4.古代船の艤装
●第五章:アルゴー探検隊の冒険航海//|1.アルゴー号の出帆2.女だけのレムノス島3.キュジコスの巨人4.ヘラクレスとポリュペモスの脱落5.拳闘家ポリュデウケスの活躍6.ピネウス王と怪鳥ハルピュイア7.ボスポラス海峡のシュンプレガデス8.黒海沿岸をどこまでも東へ9.アレス島とステュンパロス湖の鳥
●第六章:古代の大航海者たち//|1.古代の大航海の記録2.古代人の航海方法
●第七章:アイエテス王との闘争//|1.アイエテス王の館アイア2.王女メディアの恋と2つの試練3.金羊毛皮の獲得4.古代ギリシアの軍隊と武器
●第八章:アルゴー探検隊の帰還//|1.コルキス人からの逃走2.アルゴー号の最後の冒険
海賊学

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イオの末裔
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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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