小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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出エジプト記 |
モーセによるエジプト脱出(2) |
シフラ |
Shiphrah|「りっぱな」|ヘブライ語 |
■異国で増え続けるイスラエル人
イスラエル人の助産婦。神を畏れる敬虔な女性で、機転もきく。
エジプト王ラメセス2世は、国中でイスラエル人が勢力を増すのを恐れ、イスラエル人の女性が出産するとき、それが男の子であれば殺してしまえと2人の助産婦に命じた。
このとき、この命令を受けた助産婦の1人はプア(「口」の意)といい、もう1人がシフラだった。
ところが、王に命じられたにも関わらず、2人はその通りにはせず、たとえ男の子が誕生しても生かしたままにしておいた。
事実を知った王は彼女たちを呼びつけると「なぜ男の子を生かしているのか?」と問いただした。
助産婦の身分で、王から直接こんなことを言われたら、2人とも内心はかなり怖じ気づいたに違いない。
が、シフラたちは機転をきかし、「イスラエル人の女性はエジプト人とは違ってとても丈夫で、助産婦が行く前に子供を産んでしまうのです」といって、その場を切り抜けた。
こうして、イスラエルの人々は王の意に反して数を増やし、さらに強力になった。2人の助産婦はその働きが神に認められ、彼女たち自身も子宝に恵まれた。
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