小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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ヨシュア記 |
約束の地カナンへの侵攻(2) |
ラハブ |
Rahab|「幅広い」|ヘブライ語 |
■窓に赤い紐を垂らしておけ
要塞都市エリコの城壁のすぐ内側に住んでいた遊女。
ヨシュアが派遣した2人のイスラエル人スパイがやってきたとき、彼女は町の支配者に密告するどころか、逆に2人をかくまって、イスラエルの攻撃に協力した。
スパイがやって来てラハブの家に入ったことは、別の人間からエリコの王に伝えられており、王は配下の兵に調査させていた。
兵はラハブの家にやって来ると、家の中にいる者を引き渡せと命じた。が、ラハブは2人を屋上に積んであった亜麻の束の中に隠した上で、その2人は夕暮れに城門を出ていってしまったので、どこへ行ったのかわからないと嘘の証言をしたのである。
それからラハブは2人のスパイに、イスラエルがエリコを攻めるときには自分の一族を助けてくれるようにと訴えた。
スパイたちは約束し、戦いが始まったら一族の全員を家の中に入れ、窓に赤い紐を垂らしておくようにと告げた。
こうして、エリコ陥落の日にもラハブの一族だけは生き残り、それ以降はイスラエルの民と行動を共にしたのである。 |
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