小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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民数記 |
異民族との戦い(5) |
ジムリ |
Zimli|「歌手」|ヘブライ語 |
■羽目をはずして槍に射抜かれる
シメオン族に属するイスラエル人。女遊びが好きなごく普通の男だが、少しばかり考えが足りなかった。
モアブ平野東部のシティムという町でのこと。イスラエルの多くの男たちがその土地の娘たちと仲良くなり、娘たちに招かれると出かけていって、その土地の神バアルを拝むという事件があった。
イスラエルの神は大いに腹を立て、そのような者たちを処刑しろと指導者モーセに命じた。
モーセやその他の真面目な人々はこれを聞くと、神の幕屋の周りに集まって声を上げて嘆いた。
普通、これほどの状況になったらどんな人間でも自分の行動に気をつけそうなものだが、ジムリは違った。
彼は人々の嘆きなど意に介さず、よりによってその土地の娘を同伴して、人々の前にやってきたのである。人々は激怒した。
大祭司エルアザルの息子ピネハスはとりわけ生真面目な男だったので、すぐにも槍を手に取って立ち上がった。びっくりしたジムリは女と一緒に逃げ出したが、すぐに捕まると2人ともピネハスの槍で突き殺されてしまった。 |
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