小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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レビ記 |
十戒と律法(5) |
イタマル |
Ithamar|「椰子の木のオアシス」|ヘブライ語 |
■人の心と神の律法
大祭司アロンの末子。
アロンや兄弟と一緒に祭司に任命された。真面目できちょうめんな人物だったらしく、神の聖所である幕屋建設の際には、建設材料の記録係の監督として働いている。
兄弟のナダブとアビフが規定と異なる炭火を捧げて神に焼き殺されたときは、兄エルアザルもイタマルもそれを目撃して動揺した。
このときは、たとえ肉親が死んだといっても、その悲しみを表面に表わせばやはり神の怒りを買うことになるとモーセに注意され、どうにか対面だけは保った。
しかし、兄弟が神に対して罪を犯したというショックは大きく、本来なら祭司が食べなければならない捧げ物の雄山羊の肉をアロンもイタマルも食べることはできなかった。
モーセは雄山羊の肉が火の上で燃え尽きているのを見て、祭司たちがそれを食べなかったことを知ると、大いに怒り、エルアザルとイタマルを責めた。
しかし、家族の者が神の怒りで死んだときに、それを食べることがはたして許されるのかとアロンに言い返され、モーセも納得するしかなかった。
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