小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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出エジプト記 |
モーセによるエジプト脱出(7) |
ミリアム |
Miriam|「苦さ」|ヘブライ語 |
■裂けた海を前に踊る女予言者
モーセとアロンの姉にあたる威厳のある女預言者。赤子のうちにパピルスの篭に入れられてナイル川に捨てられたモーセがエジプト王女に拾われたときは、すぐに駆けつけ、乳母を連れてくると申し出て実の母を連れて行った。
このことからも、彼女は頭がよく、モーセのことを心配していたことがわかる。
彼女には女たちの指導者といえる一面もあった。
エジプトを逃亡したイスラエルの民は壮年男子だけで約60万人もいた。
彼らがエジプトを出ると、王は奴隷を解放したことを悔い、イスラエルの民を捕らえるために軍勢を率いて追って来た。
イスラエルの民はこの軍勢と海に挟まれて絶体絶命のピンチに陥った。
このピンチを救ったのはモーセで、彼が海に向かって両手を上げると海の水が左右に裂け、海の中に道ができた。そして、民が海を渡り終えたとき、道は再び海の中に沈み、エジプトの軍勢を滅ぼした。
こうしてイスラエルの民は追手から救われたのだが、このときミリアムは大勢の女たちを率い、小太鼓を叩いて踊りながら神を賛美する歌を歌っている。
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