小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
出エジプト記 |
十戒と律法(1) |
アロン |
Aaron |
■雄弁なスポークスマン
モーセの兄。
神がモーセに十戒を授けたとき、アロンは大祭司に指名され、これ以降はユダヤ教の大祭司はアロンの系図から選ばれた。
常にモーセを補佐した人物で、雄弁だった。奴隷状態だったイスラエルの人々を解放するためにモーセがエジプト王を訪れたときも、アロンはモーセと一緒に行動し、必要な言葉はすべて彼が語ったほどである。
だが、妙に意志薄弱なところがあった。
神と契約を結ぶためにシナイ山に登ったモーセは40日間も山にとどまり、なかなか戻らなかった。民たちは不安になり、アロンのところに集まり、安心のために神々の像を作ってくれと訴えた。
神の像を作ることは禁止された行為だから、許していいはずはなかった。
しかし、彼は民の訴えに負け、エジプト人から奪ってきた金の装身具を集めると金の子牛像を作ったのである。
像が完成すると、人々は宗教的なお祭り騒ぎに熱狂した。
この騒ぎの中、山から降りてきたモーセは、子牛像を見て大いに怒った。そして、子牛像を崇拝する者たち3000人を殺したのである。
|
|
|