小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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レビ記 |
十戒と律法(4) |
アビフ |
Abihu|「神は父である」|ヘブライ語 |
■ちょっとした間違い……では済まなかった
大祭司アロンの次男で祭司。
シナイ山でモーセに現れた神がイスラエルの祭司を指名したときに、父アロンや兄弟たちと一緒に祭司に指名された。
神によって指名されたくらいだから、祭司としての職務を果たすのに十分な能力を持っていたようにも思えるが、実際にはかなり軽はずみなところがあった。
アロンやアビフたちは神の幕屋建設終了後に規則に乗っ取って祭司の任職式を行い、その翌日、アロンが初めて神に捧げ物をする儀式を行なった。
この日、アロンの子であるナダブとアビフは神に香を捧げるために香炉の中に炭火を入れたが、この際に2人は宗教的な規定について熟知しているにも関わらず、それと異なる炭火を使ってしまった。
この間違いを、神は許さなかった。その瞬間、幕屋の中から神の怒りの火が吹き出して、アビフとナダブを焼き殺してしまったのである。
目の前で子供たちが焼き殺されたアロンは愕然としたが、神が聖なる存在であることを自ら示したのだとモーセにいわれ、黙り込むしかなかった。
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