小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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出エジプト記 |
モーセによるエジプト脱出(6) |
ツィポラ |
Zipporah |
■燃え尽きない柴の奇跡
ミディアン人の祭司エトロの娘でモーセの妻。働き者で機転のきく女性だった。
ミディアン人の土地にある井戸の側で羊飼いの男たちにからまれていたところをモーセに助けられ、彼と結婚することになった。
結婚したモーセはその土地に住んだが、しばらくしてイスラエルの神が初めて彼の前に現れるということがあった。彼が羊を飼っていたときのことである。シナイ山の中で柴が炎を上げているのに何故かいつまでも燃え尽きないという不思議な光景をモーセは目撃した。
不思議に思って近づくと神が語りかけた。
それによれば、モーセは神が選んだ人間なので、奴隷状態にあるイスラエル人を率いてエジプトから脱出させなければならないというのである。
モーセは義父エトロの許可を得てエジプトに向かったが、途中で病気のために命を落としそうになった。
このとき、ツィポラも一緒にいたが、これはモーセの次男エリエゼルがまだ割礼を受けていないためだと判断し、すぐに割礼を施し、モーセを救ったのだった。
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