小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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民数記 |
荒野での内乱(3) |
エルアザル |
Eleazar|「神が助けた」|ヘブライ語 |
■大祭司の祖
大祭司アロンの息子。アロンや兄弟たちと一緒に祭司職に就き、神の幕屋全体の管理責任者となった。
指導者モーセやアロンに忠実に仕えた真面目な人物だが、積極的とはいえず、目立ったことはできない性格だった。
コラやダタンといった反逆者が出たときも、彼はモーセやアロンのために働いたに違いないが、表面に出ることはなかった。
モーセやアロンのような大物が生きている間、彼は周辺的な雑事に類したことを行っていたのである。
コラの仲間たちが幕屋の周囲で神の火で焼き殺されたときは、彼はモーセに指示されて、250名の反逆者たちが持っていた青銅製の香炉を打ち延ばして板金にし、祭壇の覆いを作った。
祭壇を見るたびに人々がコラたちのことを思い出し、誰もそのような反逆者とならないようにという願いからだった。
しかし、このように地味な役柄だった彼もその忠勤ぶりが買われ、アロンが死ぬと、神の命令で大祭司職を受け継いだ。
以降も、大祭司はしばしば彼の家系から選ばれ、エルアザルは大祭司の祖といわれた。 |
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