小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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民数記 |
カナン偵察隊(2) |
カレブ |
Caleb|「犬」|ヘブライ語 |
■恐れを知らぬ、忠実な神の「犬」
イスラエルの人々がパランの荒野にいたとき、指導者モーセが派遣した12人のカナン偵察隊の1人。
45歳でユダ族の代表として偵察隊に選ばれた積極的で果敢な人物だった。
40日間かけてカナンの地を調査した偵察隊は、共同体の宿営地に戻ると多くの者がカナン侵入に否定的な意見を述べた。
しかし、カレブと次期指導者になるヨシュアだけは別だった。
偵察隊の否定的な意見を聞いた人々がモーセに対する不満を述べると、カレブは大声で人々を静め、「断然上って行くべきです。そこを占領しましょう。必ず勝てます」と主張したのである。
人々は「エジプトに帰ろう」とさえ言い出したが、カレブとヨシュアは着ていたものを引き裂いて、「我々には神がついているのだから、恐れてはならない」と訴えた。
しかし、カレブとヨシュアは少数派だった。
カナンは神が約束した土地なので、この事態は神に反対することと同じだった。このため、神は怒りを発し、イスラエルの人々に40年間荒野をさまよう運命を与えたのである。 |
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