小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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出エジプト記 |
モーセによるエジプト脱出(1) |
ラメセス2世 |
RamesesⅡ |
■神をも恐れぬ暴君―「男児であれば、殺せ」
エジプトに住んでいたイスラエル人に過酷な労働を課した紀元前13世紀のエジプトの王。
ヤコブの息子ヨセフがエジプトで宰相の地位に就いたことで、ヤコブの家族70名は一家を挙げてエジプトに住むことになった。紀元前16世紀ころのことだ。
以降、ヤコブの子孫つまりイスラエルの民はエジプトで子孫を増やし、国中に溢れるほどの大勢力になった。
ところが、やがて時代が下り、宰相ヨセフのことを知らない王が登場すると、エジプトのイスラエル人は過酷な運命を強いられた。
新しい王がイスラエル人の増加をくい止めるため、彼らを奴隷として強制労働を課したからだ。それでもイスラエル人は増え広がっていったが、そうすると王は2人のイスラエル人の助産婦に、イスラエル人の女が出産するときは、子どもが女の子ならば生かしておき、男の子だった場合は殺してしまえと命じたのである。
この王の名は聖書には記されていないが、ラメセスの町を建設したとされていることから一般にラメセス2世のことだといわれている。
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