小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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■荒野の案内人
ミディアン人の祭司エトロの息子でモーセの義兄。荒野の地理について詳しい信頼できる人物だった。
シナイの荒野からパランへと移動する際に、イスラエル人には荒野の地理に詳しい者がいなかったので、指導者モーセはホバブに同行を求めている。
ホバブはイスラエル人ではなかったし、生まれ故郷に帰りたいという希望を持っていたので、最初はそれを断った。
しかし、彼なしには、荒野のどこに天幕を張ったらいいのかもわからないという訴えを聞いて、最後にはイスラエル人と一緒に旅立った。
聖書の中では、イスラエルの民を導いたのは神の幕屋の上の雲や契約の箱であったとされているが、現実的に人々を導いたのはホバブだったのではないかと想像できる。
イスラエルの人々が、40年間の放浪の後に神が約束したカナンの土地に侵入したときにも、彼と彼の一族は行動をともにしている。
したがって、ホバブはほぼ40年間に渡ってイスラエル人たちの道案内をしたわけだ。
彼もその一族も、辛抱強いばかりか、相当な好人物だったのだろう。
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