小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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出エジプト記 |
モーセによるエジプト脱出(3) |
ヨケベド |
Jochebed|「ヤハウェは栄光」|ヘブライ語 |
■わが子の乳母となる
イスラエルのレビ族の女性でモーセの母。子を思う優しい女性だった。
イスラエル人の女性から産まれた男子を殺せという命令が失敗したとき、エジプト王は今度は全国民に向け、イスラエル人から産まれた男子は川に放り込めと命じた。
この頃、ヨケベドは同じレビ族のアムラムと結婚し、男子を産んだ。
彼女はしばらくは赤子を隠して育てた。
が、3カ月もたつともはや隠しきれなかったので、一計を案じ、瀝青とピッチで防水加工したパピルスの篭に赤子を入れてナイル川の葦の間に置いた。
赤子の姉のミリアムは心配で遠くから篭の様子を見ていた。そこへエジプトの王女が水浴びに来て赤子を見つけたのである。
彼女は優しい心の持ち主だったのか、ふびんに思って泣いている赤子を抱き上げた。
ミリアムはすぐにも飛んで行き、「その子に乳を飲ませるイスラエル人の女を連れてきましょう」と申し出た。
王女が承諾したので、彼女は赤子の母を連れて行った。
こうして、赤子は実の母に育てられ、少年になると王女の下へ連れて行かれ王女の子となり、モーセと名付けられたのである。
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