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フランボワイヤン・ワールド
世界の終わりの話
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イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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第二部 神話・終末文書に描かれた終末
第一章 円環的な歴史の中の終末
洪水神話と終末
洪水神話の予備知識

 この世には終わりがあるが、その終わりの後にまた新しいこの世が始まるというタイプの伝承としては、最も代表的なものとして洪水神話を挙げることができる。洪水神話は、人類の歴史のある段階で大洪水が起こり、地表のすべてが水の下に沈んでしまったというものである。この結果、当時生きていた人類の大多数は滅び、生き残った少数の者たちが現在の人類の祖先となったというのである。
 このようなタイプの神話は一部の地域を除いて、ほぼ世界中に分布している。旧約聖書の創世記で語られているノアの大洪水の神話は、なかでも特に有名なものである。この神話は、かつて全地を覆う大洪水があり、ノアの一族以外の人間はすべて滅んでしまったというものだが、18世紀頃までのヨーロッパでは、このような大洪水が人類の歴史上に実際に起こったと考える学者も多かったという。
 世界中に存在している洪水神話にしても、その起源は聖書の洪水神話であって、この神話が世界中に伝播し、いろいろな物語に変形されたのだという意見もあった。
 現在では、聖書で語られているほど大規模の大洪水が実際にあったとは考えられていないし、世界中の大洪水の起源が聖書の物語にあるとも考えられていない。しかし、世界中にある洪水神話は単なる空想の産物ではなく、現実的な根拠を持つものだという考えは根強い。たとえば、聖書の洪水神話の元の形を伝えているといわれるバビロニアの洪水神話は、チグリス川とユーフラテス川の氾濫の記憶を伝えるものだといわれる。また、太平洋沿岸地域や南太平洋の島々にある洪水神話は、津波による被害の記憶を伝えているのではないかという。
 確かに、こうしたことはありえないことではないだろう。そして、これらの神話が、洪水によって古い人類のほとんどが死に絶え、それから新しい人類が始まったという共通の物語を持つことは興味深いことといえそうである。時間は循環するという発想が、世界中の人々に共通していたという証拠ではないだろうか。
 以下に、このようなタイプの洪水神話としてとくに有名な4例、「バビロニアの洪水神話」「旧約聖書の洪水神話」「インドの洪水神話」「古代ギリシアの洪水神話」を紹介しよう。

バビロニアの洪水神話

 古代バビロニア人が伝えた洪水神話は文献に残されている洪水神話の中で最も古いもので、旧約聖書の洪水神話にも大きな影響を与えたといわれている。
 洪水神話の内容は『ギルガメシュ叙事詩』の中で詳しく語られている。『ギルガメシュ叙事詩』は、紀元前7世紀頃に滅びたアッシリアの都市ニネヴァの王宮の廃虚から発掘された粘土板に楔形文字で記されていたものである。紀元前7世紀というと洪水神話の起源としてはそれほど古くはないが、その後の発掘で、洪水神話自体は紀元前2000年以前から知られていたことがはっきりしている。
 『ギルガメシュ叙事詩』に登場する洪水神話の主人公はウトナピシュティムという名を持っている。この人物は物語では永遠の生命を持つとされており、永遠の生命を手に入れることを望んで訪れてきたギルガメシュに、ずっと昔に起こった洪水の話をするのである。それによると、それはユーフラテス川の岸辺にあったシュルッパクという古い町で起こった。あるとき、この町の神々は大いなる神々が洪水を起こしてくれることを願い、大いなる神々はそうすることに決めた。大いなる神々の代表はエンリル神だった。が、知恵の神エアはウトナピシュティムの住んでいた葦の小屋に向かい、これから洪水が起こることやそのためにどんな準備をすればいいかを語りかけた。ウトナピシュティムはエア神にいわれたとおり町の人々に別れの挨拶をし、一族の者たちを集めて箱船を造った。それは平底型の船で、表面積が3600平方メートル、四方の高さが60メートルあるものだった。船の上には6つの階層を持つ家があり、各階には9の部屋があった。船の外側には瀝青が塗られ、内側の隙間には松ヤニが塗られた。この船に、ウトナピシュティムは金銀や家畜などすべての財産を乗せ、一族の者や野の獣たちや職人たちが乗り込んだ。
 翌日の朝、太陽神シャマシュが雨を降らせ始めた。激しい嵐になることがわかったので、ウトナピシュティムは箱船に入り、入口を閉じた。それから6日6晩激しい嵐が続き、国土は荒れ果てた。7日目に雨は上がって太陽の光が現れ、洪水もおさまったが、あたりは水に覆われており、陸は見えず、すべての人間は粘土になってしまっていた。12日たつと1つの島が現れた。それはニシルの山で、船はその山に泊まった。そこで、6日が過ぎた。7日目にウトナピシュティムは船の上から鳩を放って飛ばせた。鳩は遠くまで飛んだが、休み場所がないので船に舞い戻った。次に、彼はツバメを放って飛ばせた。すると、ツバメもまた休み場所がないので船に戻ってきた。次に、大烏を飛ばせると、烏は飛び去り、水が引いて陸が現れたのを見つけて、食べたり、歩き回ったりして船に戻らなかった。これを見て、ウトナピシュティムはすべての生き物を解き放ち、神々に生け贄をささげた
 生け贄の匂いに誘われて、多くの神々がやってきた。最高神エンリルだけは洪水の後にも生き延びた者がいることを知って激怒した。エンリルは、洪水の後には生き物が生き残ってはならないと考えていたのである。が、エア神はエンリルと対立する。エア神は、エンリルが考えもなしに大洪水を起こしたことを責め、万物を滅びしてはならないと訴える。もしも、人間が罪を犯したなら、ライオンや狼を放って人間の数を減らせばいいし、飢饉や疫病だけでも十分だという。これを聞いたエンリル神は納得し、箱船に入り込むと、ウトナピシュティムを祝福した。そして、それまで人間だったウトナピシュティムを神の仲間とし、永遠の生命を与え、人間の土地から遠く離れた河口に住まわせたのである。
 以上が『ギルガメシュ叙事詩』の語る洪水物語だが、この物語は本来は『ギルガメシュ叙事詩』とは関係なく、紀元前2000年以前から存在する物語だといわれている。また、古い物語の中ではウトナピシュティムはジウズドゥという名を与えられているが、「人類の種の保存者」という称号も与えられている。

旧約聖書の洪水神話───ノアの方舟

 旧約聖書で語られているヘブライの洪水神話は、バビロニアの洪水神話の影響を受けたもので、かなりな部分にわたって類似した物語になっている。
 洪水が起こったのは、アダムから数えて10代目の子孫に当たるノアという人物が生きていた時代のことである。この頃、地上には人間が増え始めており、悪がはびこり、不法に満ちていた。神の子(天使)たちの中には、人間の娘が美しいので、結婚して子供をもうけるものまでいた。こんな地上の様子を見た神は人間を造ったことはもちろん、家畜や鳥たちを造ったことまで後悔した。そして、神は洪水を起こし、地上の人々を滅ぼすことを決意した。だが、ノアはその当時地上に生きていた人の中で最も無垢であり、いつも神とともに歩んでいたので、神はノアにだけは洪水が起こることを告げ、箱船を造ることを命じた。
 ノアは神に命じられたとおりの箱船を造った。それは長さ133メートル、幅22メートル、側面の高さ13メートルで、側面と屋根の間に44センチメートルの明かり取りのための隙間のある船だった。また、側面に戸口があり、内部は3階に分かれていた。
 7日後、神のいうとおり大雨が降り、洪水が起こった。ノアは神に命じられたとおりに、妻と三人の息子とその妻たちを乗せ、すべての生き物を1つがいづつ乗せた。ノアたちが乗船すると、神が船の側面の戸を閉ざした。
 それから、雨は40日間降り続き、洪水のために山々さえが水の下に沈んだ。雨が降り始めてから150日たったとき洪水が引き始め、箱船はアララト山の頂上あたりに泊まった。それから、2カ月以上もたってから、水の中から山々の頂上が現れ始めた。40日後に、ノアは箱船の窓を開いて烏を放した。烏は飛び立ったが、地上の水は渇いていなかったので、「出たり入ったりした」。次に鳩を放つと、鳩は地上に止まるところを見つけることができずに箱船に戻ってきた。1週間後に再び鳩を放つと、鳩は戻ってきたが、その嘴にはオリーブの葉をくわえていた。さらに1週間待ってもう一度鳩を放つと、今度は鳩は戻ってこなかった。
 洪水が起こってから1年後に地上は完全に乾いたので、ノアたちは動物たちも含めて箱船を出て地上に降り立った。ノアが祭壇を築いて捧げものをすると、神は二度と洪水を起こさないことを約束した。こうして、地上にはノアとその子孫たちが栄えることになったのである。

インドの洪水神話――マヌ(人祖)の物語

 インドでは、紀元前10世紀以前に書かれたとされるヴェーダ賛歌の中には洪水神話は語られていない。が、紀元前10世紀以降に書かれたブラーフマナと呼ばれる宗教文献になると、洪水神話がしばしば取り上げられるようになる。
 これらの物語によると、人類の祖となる人物はマヌと呼ばれている。あるときのこと、マヌが水入れに汲んだ水で手を洗っていると、その手の中に1匹の小魚が入ってきた。この魚がマヌに話しかけた。「川に放されるとわたしは大きな魚に喰われてしまいます。どうかわたしを育ててください。そうすれば、あなたの命を救ってあげます。やがて洪水が来ることがあるでしょうが、そのときにわたしはあなたを助けることができます」そこで、マヌは小魚を壷に入れて飼い始めた。間もなく魚が大きくなると池に入れて飼った。やがて、魚は大魚になったので、マヌはその魚を海に放すことにした。このとき、魚がいった。「××の年に洪水が起こります。それまでにあなたは船を造り、洪水が起こったらそれに乗り込みなさい。わたしが助けてあげます」
 その後、魚が教えてくれた年にマヌが船を造ると、本当に洪水が起こったのでマヌは船に乗り込んだ。そこへ、以前に助けた魚がやってきて、マヌの船の綱を鼻先の角に結びつけ、船を引き始めた。こうして、船はヒマラヤの頂上まで引かれ、人類の中でマヌだけが命拾いしたのである。
 しかし、マヌはたった1人で船に乗り込んだので、このままでは子孫を残すことなどできなかった。そこで、彼は神々に礼拝し、バターやサワー・ミルク、乳漿、凝乳などを捧げた。これらの品々が神の力で1人の美しい女に変わった。マヌはこの女性と結ばれ、次々と子孫をもうけたのである。
 こうして、マヌが人類の祖先となったわけだが、永劫回帰を基本とするインドの宇宙論では、カルパと呼ばれる巨大な1サイクルの中に、14人のマヌが順番に現れるとされている。現在の人類の祖となったのはこのうち7番目のマヌで、ヴァイヴァスヴァタという名だという。「マヌ」というのは1人の人類の祖先が統治する期間のことでもあって、だいたい3億年くらい続く。そして、この時期の終わりには必ず洪水が起こり、新しいマヌが登場することになるのである。

古代ギリシアの洪水神話

 古代ギリシアにも大洪水の伝説は伝えられている。紀元1世紀頃の神話作家アポロドーロスの『ギリシア神話』の中で語られている物語は紀元前2世紀以降のものだといわれるが、デウカリオンという人物を主人公とするこの洪水伝説ははるか昔から伝えられたものだといわれる。
 デウカリオンは、神々から火を盗んで人類に与えたプロメテウスの息子である。このころ、地上には青銅の種族という人類が存在していた。古いギリシアの考え方2によれば、この種族はこの世に存在した3番目の種族だった。第1番目の種族は黄金の種族、2番目は銀の種族、4番目は英雄の種族、5番目は鉄の種族だった。そして、種族は新しくなるごとに堕落していくとされた。青銅の種族にしても大いに堕落した種族だったので、最高神ゼウスはこの時代の人間を地上から滅ぼそうと考えた。
 プロメテウスはこれを察知すると、箱船を作り、必要品を積み込んで、妻であるピュラーとともに船に乗るように密かにデウカリオンに告げた。ピュラーはプロメテウスの弟エピメテウスと神々が作った最初の女だとされているパンドラの娘である。
 デウカリオンが箱船に乗り込むとゼウスの起こした大雨が降り始め、大地は洪水に飲み込まれ、少数の人を除いて人間はみな滅びてしまった。デウカリオンは洪水の上を9日間漂流し、パルナッソスの山に流れ着いた。雨が止んだのでデウカリオンは箱船を出て、ゼウスに犠牲を捧げた。ゼウスは神々の使者であるヘルメス神を送り、デウカリオンの望みを聞いた。このとき、デウカリオンが人間が生じることを望んだので、ゼウスはその方法を教えた。デウカリオンがゼウスの言葉通りに石を拾って頭越しに投げると、その石が男になった。ピュラーがそうすると、石は女になった。こうして、デウカリオンとピュラーが新しい人類の祖になったのである。
 デウカリオンを主人公とする洪水伝説の他にも、古代ギリシアには洪水の伝説が伝えられており、全部で3回洪水があったという説もある。また、紀元前265年に作成された年代記の中では、デウカリオンの洪水は1265年前に起こったとされており、もしその通りなら、紀元前1539年に起こった計算になる。 
世界の終わりの話目次
第1部 世紀末と終末論
世紀末と終末論の基礎知識
歴史観と終末論の種類
世界の紀年法と暦法

第2部 神話・終末文書に描かれた終末
第1章 円環的な歴史の中の終末
概説
洪水神話
北欧神話の終末(ラグナレク)
ヒンズー教の終末(永劫回帰)

第2章 直線的歴史と終末
概説/ユダヤ・キリスト教の終末文書
ダニエル書の描く終末
ヨハネの黙示録の描く終末
死海文書が描く終末
エチオピア語エノク書に描かれた終末
シリア語バルク書が描く終末
シビュラの託宣が描く終末
エズラ記(ラテン語)に描かれた終末
マラキ書が描く終末
コーランに描かれた終末

第3章 異教の終末文書
概説
ゾロアスター教の終末
仏教と末法思想の終末
マヤ・アステカ神話の終末
グノーシス主義が描く終末
パウロの黙示録に描かれた終末

第4章 千年王国思想
概説
『神の国』の千年王国
フィオーレのヨアキムが語る千年王国
カンパネッラの語る『太陽の都』

第三部 19世紀の世紀末と終末観

近代にも生きている終末思想
進化の果てに訪れる絶望的世界―H.G.ウエルズ『タイム・マシン』―1895
世紀末の人工ユートピアを求めて―J.K.ユイスマンス『さかしま』―1884
あとがき―未来が終末を迎えた 

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