小説
イオの末裔
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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第二部 神話・終末文書に描かれた終末 |
第二章 直線的歴史と終末 |
エチオピア語エノク書に描かれた終末
■エチオピア語エノク書の予備知識
エノク書という題名の中にあるエノクは、『創世記』の中で大洪水を生き延びたとされている有名なノアの曾祖父に当たる人物である。エノクは聖人として誉れ高い人物で、『創世記』の中にも「エノクは神と共に歩み、神が取られたのでいなくなった。」と記されている。
このように神に愛された人物であるエノクがエチオピア語エノク書の主人公である。エノクがあるとき幻を見ると、そこに天使が出現し、エノクを連れて天国と地獄を見て回る。さらに、エノクは天使たちから天文学や暦法について、遠い将来の出来事であるメシアの来臨や最後の審判について詳しく教えられる。その後、再び人間界に戻ったエノクは、これらの事柄を訓戒として子孫たちに残す。こうしたことが、エチオピア語エノク書の主要なテーマになっている。
エノク書は、これらのテーマごとに書かれた年代が異なっており、これらのテーマはそれぞれ別個に紀元前5世紀頃から紀元3世紀頃までの間に作られたものだといわれる。これが、最終的に1冊の書としてまとめられ、もともとはアラム語で書かれていたものが、8世紀頃にエチオピア語に訳されたのが、現在あるエチオピア語エノク書だという。そんなわけなので、エチオピア語エノク書の内容は思想的にもストーリー的にも一貫したものではない。
しかし、この書の内容にはメシア来臨や最後の審判の他にも、最初の人類絶滅物語である大洪水の原因に関する詳しい記述、この世の誕生から終末までを10週に分けて記述した部分など、興味深い点が多い。
ここで紹介するのは、エチオピア語エノク書の中でも、このように終末的観点から見て興味深いと思える部分である。
■眩いばかりの幻から始まる
エチオピア語エノク書の物語は、あるとき突然にエノクが眩いばかりの幻を見る場面から始まっている。その後の物語には一貫性はなく、それぞれ関係のない物語が並べられているような印象があるが、物語はテーマごとに次のように展開している。
①ノアの大洪水の原因となった天使たちの堕落に関する物語。
これについては『創世記』の中でも、神の作った人間の数が増え始めた頃、神の子である天使たちが人間の女たちと結婚して多くの子供を作るということがあり、その後、人間たちが悪いことばかりするようになったので神が洪水を起こしたということが記されている。が、エノク書の語る物語はさらに詳細なもので、人間の娘と結婚した天使たちの名前まで挙げられている。
②エノクが天使の案内で天国や地獄を巡る物語。
ここで語られる天国と地獄はこの世の終末以前の時代に死者たちが行くとされている場所だが、終末後の天国と地獄を想像するのにも参考になると思えるものである。この旅で、エノクはエデンの園や知恵の木、生命の木なども目撃している。
③世界史的な意味での終末に関する物語。
この世の終わりに起こるメシアの来臨や最後の審判について語られている。
④天文学や暦法に関する話。
これは天使ウリエルがエノクに教えたとされるもので、宇宙の仕組みや太陽や月、星などの運行について細かく説明している。
⑤宇宙の誕生からこの世の終末までの歴史。
聖書で語られている事柄を中心にしているが、バビロニア帝国やギリシア(マケドニア)の時代の事柄も語られている。マケドニアを「鷲」と表現するなど、全編に象徴的表現が用いられている。
⑥エノクが子孫に語った訓戒。
天国や地獄、最後の審判などについて知ったエノクが、子孫のために正しく生きることを勧めている。この中に、世界の誕生から終末までを10週に分けて語る部分もある。
以下に述べるのは、これらの記述の中で終末論に関係のある部分である。
■死者が赴く冥界
キリスト教では、古くから人間が死ぬとその魂が神の前に連れていかれ、そこで死後の審判 を受けて天国や地獄に行くとされている。エチオピア語エノク書の中で、エノクが天使の案内で連れて行かれたのはこのような天国と地獄で、人間が死後に赴く場所である。
古いユダヤの宇宙観では、宇宙は円形をした世界(大地や海)にドーム型の天をかぶせたような形をおり、冥界は普通は地下にあるとされている。が、エノクが訪れた冥界は円形の世界の果てのような場所、あるいはそれよりもさらに彼方にあるように描かれている。
地の果てのような場所で、エノクはその中から風が吹き出す風の倉や世界の果てにあるという地の隅石、太陽や星や天空を回転させる風などを見ている。また、エノクは天が炎となって大地と交わる光景などを見ているが、そこでは大地は深い裂け目を作っているという。
その裂け目こそ世界の一番の果てであるらしく、それを超えると天も地もなくなってしまい、ただ荒涼とした場所が広がっている。そのような場所に、深い淵があり、巨大な火柱が立っていたが、エノクを案内した天使の1人ウリエルによると、そこは身を落とした天使たちが永遠に繋がれる場所だという。
このような場所を見た後で、エノクはさらに別な場所に案内された。それは大きな高い堅い山で、その中に底が平坦な4つの窪地があった。窪地の中は深くて暗かった。が、天使ラファエルの話ではそれこそ人間の死後の魂が赴く場所だった。窪地が4つあるのは魂を分別するためで、義人の魂が赴く場所、一般人の魂が赴く場所、他人に殺された被害者の魂が赴く場所、罪人が赴く場所に分けられていた。これらの魂はこれらの冥界や地獄でそれ相応の仕方で扱われることになるが、それは最後の審判までの間で、その後は裁きに応じて永遠の天国や地獄に送られるのだという。
■10週に分けられた宇宙の歴史
天使の案内で人間が死後に赴く冥界を見たエノクは、その後で遠い将来に起こるメシアの来臨と最後の審判の話を聞くことになる。が、エノク書の中では世界の歴史についても語られており、その中にこの世の誕生から終末までを10週に分けて語っている部分がある。最後の審判がいつ起こるかを知るうえで重要なので、最後の審判について述べる前に紹介しておきたい。
エノク書によれば、世界の歴史はおよそ次のような10週に分けられている。なお、1週は7つの期間に分けられている。
第1週1番目 |
天地創造。 |
第1週7番目 |
エノク誕生。 |
第2週 |
大洪水。(ノアの一族だけが生き残る。) |
第3週 |
アブラハムがイスラエル民族の祖として選ばれる。 |
第4週 |
モーセの時代。律法が作られる。 |
第5週 |
ダビデ、ソロモン王の時代。イスラエル・ユダ統一国家が建設され繁栄した。 |
第6週 |
預言者エリヤの時代。すでに統一国家は分裂し、衰退期に入っている。 |
第7週 |
バビロン捕囚からこの書の著者の時代(紀元前1世紀頃)まで。背教の時代だとされている。 |
第8週 |
不法な者たちに裁きが行われる時代。罪人たちが義人たちに引き渡され、義人たちが永遠の住処を見つける。 |
第9週 |
正義の裁きが全世界に啓示される。悪人たちの住処は失われ、世界滅亡の準備が始まる。 |
第10週7番目 |
最後の審判。古い世は消滅し、新しい世が現れる。 |
エノク書の著者の時代が第7週だとされていることから、この著者がすでに世界の歴史の後半あるいは末期ともいえる時代に生きていたと考えていたことはわかる。エノク書には、メシアの来臨がいつになるのかはっきりと示されていないが、第8週には不法な者たちが裁かれるとされているので、著者の時代からそう遠くない将来にこの世が改善されると考えていたことは確かである。もしかしたら、その時代にメシアの来臨があると考えていたと想像することもできるだろう。
■メシアの来臨とその時代
エノク書の中でメシアの来臨や最後の審判について書かれてある部分は、エノク書全体の中では最も新しい時期(紀元3世紀頃)に書かれたといわれている。これはヨハネの黙示録が書かれた時代(紀元1世紀頃)よりも後代にあたっている。したがって、メシアの来臨によって地上に平和な正義の王国(千年王国)が樹立され、それが長期間続いた後でこの世の終末及び最後の審判の時が来るという思想は十分に知られていたらしく、エノク書の中にもそれに類した思想が読み取れる。
他の黙示思想と同様に、エノク書でも、メシアが来臨前の時代は悪い時代だとされており、暴虐が倉から出てきて地上に住み着いているとしている。このような時代に、まず正しい信仰を持つ人々の集団が出現し、罪人たちを地上から追い立てるが、まさにこのときにメシアが来臨するとされている。メシアはやはり人の姿をしているらしく、人間のような顔をしており、高齢の神に従っているとされている。メシアの来臨は義人たちの力を増すことになり、権力者たちも滅びて義人や聖人に引き渡される。このときには天使たちも天から降りて来るが、義人の姿はそれまでよりも美しくなっているらしく、天使も義人も同じ種類の存在のようになってしまう。そして、義人たちは自分たちの安住の地を見つけ、すばらしい時代が永遠に続くのだという。
このような時代がいつやってくるかは明確に示されていないが、このときの出来事を前述した10週の歴史と比べてみると、やはり第8週あたりにメシアが来臨するように思えるのである。
ところで、メシアの来臨は地上から罪人や悪しき権力者たちを追い立てることになるが、こうして追い立てられて者たちは単純に死んでしまうのではないらしい。このときには彼らには住むべく場所がどこにもないので、彼らは天に昇るのでも地に住むのでもなく、最後の審判の日まで生き殺しの状態でいるのだという。
■最後の審判とその結果
メシアが支配する時代は永遠といわれているが、その時代にも終わりが訪れる。このとき、この世は終末を迎え、最後の審判が行われるのである。
最後の審判に当たって、冥界にいたすべての死者が復活するというのは他の黙示思想と同様である。復活した死者たちはみな、神に従っているメシアの座の前にやってくる。ここで裁きが行われ、善人たちは永遠の天国に、罪人たちは永遠の地獄に赴くわけだが、エノク書では裁判の席でメシアが何かをいうと、その言葉だけで罪人たちは滅ぼされ、消え去ってしまうとされている。悪しき権力者だった者たちの中には、このときになって神に執行猶予を求めるものもいるが、それは当然無視される。そして、裁かれた罪人たちは地獄の激しい炎の中に投げ込まれるのである。
善人や義人たちはどうかというと、最後の審判によって救われた彼らは、その日以降は神と一緒に暮らすことになり、悪人たちの顔は二度と再び見ることはないという。ただ、最後の審判の日だけは別らしく、懲罰を行う天使たちが悪人たちに拷問をくわえる様子を見物できるとされている。善人や義人が暮らす世界は一面に木々が生い茂る祝福された場所だが、その中に悪人たちが責められる深い谷があり、義人たちにとって、それが永遠の見せ物になるという記述もある。
いずれにしても、最後の審判で決定された運命は、その後永遠に変わることはないのである。
■ノアの大洪水の原因を作った堕天使たち
宇宙的規模の世界の終末とは別に、エノク書にはノアの大洪水を巡る出来事も詳しく記されている。ノアの大洪水については本書(p**参照)でも紹介しているので、ここで大洪水が起こされた事情について、エノク書の語るところを見ておきたい。
『創世記』では、大洪水直前の出来事については、地上の人間の娘が美しいので、天使たちがその娘たちと結婚して子孫(ネフィリムと呼ばれる)をもうけ、その後地上の人間が悪いことばかりするようになったことくらいしか記されていない。神がこの様子を見て、人間たちを滅ぼすために大洪水を起こしたというのである。
しかし、エノク書では、このとき人間の娘たちと結婚した天使たちのうち、代表的な者の名が挙げられている。それによれば、人間の娘との結婚に関して最も罪深かった天使はシェミハザである。というのも、天使たちが人間の娘たちに恋心を抱き、その娘たちの中から自分たちの嫁を選ぼうと話し合ったとき、シェミハザが他の天使たちに最後の決断を促したからである。こうして、人間の娘たちと結婚した天使たちの数は200人に達した。その結婚からは子孫が生まれたが、それは身長が1500mもあるとてつもない巨人たちだったという。
『創世記』では、人間の堕落の原因が天使たちだとは記されていないが、エノク書ではその原因も天使たちによってもたらされたとされている。その原因は、天使たちが人間たちにもたらした各種の技芸にあった。これに関してとくに罪深いのはアザゼルで、彼は剣、小刀、盾、胸当ての作り方、腕輪や飾りなどの金属製品の作り方、染料の作り方などを人間に教えたが、これ以降に人間は道を踏み外したという。このため、エノク書には「全地はアザゼルのわざの教えで堕落した」とも記されている。
このように人間を堕落させた天使たちに大きな罪があるのは当然で、最後の審判の時にはこれらの天使たちも裁かれて、地獄に落とされるのだという。 |
世界の終わりの話目次 |
第1部 世紀末と終末論
世紀末と終末論の基礎知識
歴史観と終末論の種類
世界の紀年法と暦法
第2部 神話・終末文書に描かれた終末
第1章 円環的な歴史の中の終末
概説
洪水神話
北欧神話の終末(ラグナレク)
ヒンズー教の終末(永劫回帰)
第2章 直線的歴史と終末
概説/ユダヤ・キリスト教の終末文書
ダニエル書の描く終末
ヨハネの黙示録の描く終末
死海文書が描く終末
エチオピア語エノク書に描かれた終末
シリア語バルク書が描く終末
シビュラの託宣が描く終末
エズラ記(ラテン語)に描かれた終末
マラキ書が描く終末
コーランに描かれた終末
第3章 異教の終末文書
概説
ゾロアスター教の終末
仏教と末法思想の終末
マヤ・アステカ神話の終末
グノーシス主義が描く終末
パウロの黙示録に描かれた終末
第4章 千年王国思想
概説
『神の国』の千年王国
フィオーレのヨアキムが語る千年王国
カンパネッラの語る『太陽の都』
第三部 19世紀の世紀末と終末観
近代にも生きている終末思想
進化の果てに訪れる絶望的世界―H.G.ウエルズ『タイム・マシン』―1895
世紀末の人工ユートピアを求めて―J.K.ユイスマンス『さかしま』―1884
あとがき―未来が終末を迎えた |
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教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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