小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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士師記 |
最初の士師オトニエル(2) |
アクサ |
Achsah|「足かせ」|ヘブライ語 |
■成功者に与えられた娘
ユダ族の族長カレブの娘で、オトニエルの妻。抜け目のない、しっかり者だった。
ユダ族が割り当てられた死海西方の土地に移り住んだとき、カレブ氏族はヘブロンの地を与えられたが、そこから北方にある町デビルはまだカナン人たちに支配されていた。
カレブはその町を手に入れようと考え、デビルを占領した者に娘アクサを与えると約束した。これを成し遂げたのがオトニエルで、このためにアクサは彼の妻となったが、そうなるやいなや、オトニエルのために尽力した。
彼女は、戦いは得意だがあまり欲深くなかった夫のために、せっかく立派な功績を上げたのだから、父から領地をもらうようにと勧めた。
こうして、オトニエルはデビル北方にあるネゲブ地方の土地を自分のものとしたのである。
ネゲブ地方が乾燥した荒野だということを知っていたアクサは、父に対してさらに注文した。
「ネゲブの地をくださるなら、溜池も添えてください」
この言葉に父も納得し、上と下の2つの溜池も娘に与えたのである。 |
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