小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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士師記 |
女士師デボラ(3) |
シセラ |
Sisera|「指導者」|カナン語 |
■悲運の将軍
紀元前12世紀頃にイスラエル北部を支配していたカナン人の王ヤビンの将軍。
だが、ヤビンはヨシュアがイスラエルの指導者であった時代に殺されているので、実際にはシセラが王だったともいわれている。強大な軍事力を持つ実力のある将軍だったが、実力故の慢心があった。
女士師デボラと司令官バラクに率いられた北部イスラエルの人々がカナンからの解放を目指して立ち上がったときも、その自信は揺るがなかった。
彼は細かな戦略などまったく考えず、戦車900両と、すべての軍隊を召集すると見晴らしの良いキション川の周辺に配置した。
この軍隊を見ただけで、歩兵だけのイスラエル人は逃げ出すと考えたのだろう。
ところが、このとき激しい豪雨が襲ってきて川の水が氾濫し、戦車隊はまったく役に立たなくなってしまった。
そこへ、イスラエルの歩兵が一気に襲いかかったので、さしも強力なカナン軍も戦車を捨てて逃げるところを次々に殺されてしまった。
シセラも逃げ出し、カイン人ヘベルの妻ヤエルの天幕へ逃げ込んだが、ヤエルに殺されてしまった。 |
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