小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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士師記 |
士師ギデオン(2) |
ヨアシュ |
Joash|「神に与えられた」|ヘブライ語 |
■神が自分で争えばよい
イスラエルの士師であるギデオンの父。自分の息子を信じ、息子のためには人々から非難されることも厭わない、信念のある人だった。
12世紀頃のイスラエルではヤハウェ神の権威は衰退し、多くの人々がカナン人の神であるバアルを崇拝した。ヨアシュもその1人だった。
しかし、彼の息子ギデオンは熱心なヤハウェ信者であり、神の命令を受けて、父が築いたバアルの神殿を破壊し、女神アシェラの像を切り倒した。
町の人々は犯人を捜しまわり、ギデオンであることを突き止めた。
人々はヨアシュに、息子を死刑にするから差し出せと迫った。
ところが、ヨアシュはこれまで信仰していたバアル神を捨て、息子のためにいった。
「あなたたちはバアルをかばって争うのか、バアルを救おうとでもいうのか……もしバアルが神なら、自分の祭壇が壊されたのだから、自分で争うだろう」。
そのうえでヨアシュは、ギデオンがバアル祭壇を壊したのだから「バアルが彼と争うがよい」といって、ギデオンにエルバアル(バアルは自ら争う)という別名を与えたのである。 |
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