小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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サムエル記 |
大祭司一族の堕落(5) |
エルアザル |
Eleazar|「神が助けた」|ヘブライ語 |
■契約の箱がもたらしたわざわい
キルヤト・エアリムの丘の上に住んでいたイスラエル人。ペリシテ人からイスラエルに返還された主の契約の箱を守る任務を与えられた。ずっと後、ダビデ王がエルサレムに移動させるまで、それは彼の家にあった。
ペリシテ人たちが契約の箱を返還したのには訳があった。
契約の箱を奪ったペリシテ人は、それをアシュドドの町に移動し、彼らの神であるダゴンの神殿に運んだ。
すると、奇怪なことが起こった。
翌朝、町の人々が早く起きてみると、主の箱の前の地面にダゴンの像がうつ伏せに倒れていたのである。
人々はダゴンの像をもとの場所に据えたが、その翌朝もダゴンは主の箱の前に倒れていたうえ、今度は身体がばらばらにされていたのだ。
間もなく、アシュドドの人々に腫れ物の病までが流行した。
大いに恐れた人々が神の箱をガトの町へ移すと、この町でも腫れ物の病が人々を襲い始めた。
こうして、神の箱は7カ月間ペリシテ人の地にあったが、箱が置かれたどの町でも同じようなことが起こり、ペリシテ人たちはそれをイスラエルに返還することにしたのである。 |
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