小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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士師記 |
士師ギデオン(5) |
ゼバ |
Zebah|「犠牲」|ヘブライ語 |
■安心するのはまだ早い
ミディアン人の王。ミディアンの軍隊には2人の王が同伴しており、1人はツァルムナ、もう1人がゼバだった。2人ともかなりのんきで楽天的だったようだ。
イスラエルの士師ギデオンの率いる軍の急襲されて逃げ出したミディアン人たちは、エフライム族の追撃もあって、兵士12万人を失った。
ゼバたちは残った1万5千の兵を率いてヨルダン川を西から東へ越え、死海のはるか東方にあったカルコルという町まで逃げ延びた。
「ここまで来れば、もう大丈夫」とゼバたちは思ったのだろう。
ゼバはもちろん、ぼろぼろになった1万5千の敗残兵たちすべてが、陣営の中で安心しきってしまった。
ところが、ギデオン軍はミディアン人の追撃をやめていなかった。
ミディアン軍がすっかり安心しきって骨休めをしていたまさにその時、ギデオンの軍隊はカルコルに到着し、ミディアン人の陣営を襲ったのである。
ミディアン人は次々に殺され、慌てて逃げ出したゼバとツァルムナも簡単に捕らえられて、殺されてしまった。 |
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