小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
士師記 |
女士師デボラ(2) |
バラク |
Barak|「稲妻」|ヘブライ語 |
■電光石火の攻撃
北部イスラエルに住んでいたナフタリ族の司令官。カナン人の王ヤビンが20年間も北部イスラエルを支配していたとき、ヤビンの将軍シセラが率いる戦車900両を有した強力軍に、歩兵だけの戦力で打ち勝った。
しかし、けっして向こう見ずな武勇だけの人ではなく、自軍の不利を自覚するだけの慎重さを持った人物だった。
当時のイスラエルの士師だった女預言者デボラが、北部イスラエルの1万の兵を率いて戦えと彼に命じたときも、彼は自分だけの力では打ち勝ち難いと考え、デボラの援助を要請した。
戦いの場に臨んだ彼は、キション川周辺の平地に集まった900両の戦車を含む敵軍を見て、奇襲による以外に勝利はないと考えたに違いない。
折しも神の力が雨を降らせ、川の水を氾濫させた。
今しかない、そう考えたバラクは北部イスラエル連合軍の歩兵を率いて一気にタボル山から駆け降りた。
この急襲に、敵軍は混乱した。馬も戦車もぬかるみに足をとられ、慌てふためいた。敵兵たちは戦車を降りて逃げだし、バラクの軍は彼らを追って1人残らず切り倒したのである。 |
|
|