小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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ルツ記 |
異邦人ルツの物語(3) |
ボアズ |
Boaz|「力」|ヘブライ語 |
■たくさんの落ち穂を落としておけ
ルツの2度目の夫で、イスラエルの英雄ダビデの曾祖父。ベツレヘムに住む裕福な地主だったが、人間的にも立派で思いやりがあった。
モアブの地からベツレヘムにやってきたルツは、義母ナオミを養うため、それと知らずにボアズの麦畑に落ち穂拾いをしに行った。
彼女を見たボアズはそれがルツだと知ると、義母のために異郷の地にやってきたことを知っていたので、彼女の献身的な態度を心から賞賛した。
さらに、今後も彼の畑で落ち穂拾いをするように勧めて食事まで与えたうえ、麦を刈っている若者にたくさんの落ち穂を落としておくようにと命じた。古いイスラエルの法律では、落ち穂は貧しい人たちが自由に拾ってもよいとされていたからだ。
ボアズはルツの義父の近親者であり、彼女のことを気に入りもしたので結婚してもよいと思った。ルツもそれを望んでいた。
しかし、彼女を身受けする責任は一番の近親者にあり、それは彼ではなかった。
そこで、彼はその責任のある親戚の男を呼び、町の長老たちを証人にして、結婚の権利を手に入れたのである。
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