小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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サムエル記 |
初代王サウル(3) |
サウル |
Saul|「貸し出した」|ヘブライ語 |
■苦しみが多かった王の座
イスラエルの初代の王。ベニヤミン族のキシュの息子で、長身で美しい好青年だった。イスラエルのリーダーだったサムエルによって王に任命され、以降20年間にわたって王国を指導し、王国の基礎を固めた。しかし、彼自身は幸福とはほど遠い人生を歩まなければならなかった。
王となった彼は、周辺のアンモン、ペリシテ、アマレク人との戦いに次々と勝利したものの、その戦いのさなかに神に背くような罪を犯した。このために、サウルは神にもサムエルにも見放されてしまった。
王にとってもサムエルの権威は絶対的だったから、サウルは何度となく許しを請うたが、サムエルは老年のせいかひどく頑迷で怒りっぽく、とりつく島もなかった。
しかも、彼が見放された頃からダビデという有能な若者が活躍し、王である彼以上に人々の評価を得るようになったので、サウルの心は休まる暇がなかった。
こうして、サウルは王位についている間ずっと、絶対的権威であるサムエルと新しい力であるダビデとの確執に苦しみ続けることになったのである。 |
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